“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第55回
三大中華の競演はまだまだ続く

四皿目は陳さんの四川料理。
「老油牛肉」和牛と茶樹キノコのラオユー炒め
茶樹キノコとは茶畑に生息するキノコといことで、
この食材も初めての体験だ。
ハルサメ、ホウレン草が添え物で、
老油のコクが食材にの旨みをよく引き出している。

五皿目は上海で再び近藤さんの出番。
「冬瓜四宝」旬野菜と冬瓜の煮込み
冬瓜が立方体状に四角く切ってあるが、
その表に凸状に模様がつけてある。
スタンプのようになっているのだが、
その周りを包丁でそいでいるので、手間がかかっている。
上品に煮込んでいてこれも美味しい。

六皿目は麥燦文の広東料理。
「XO醤魚滑」鮮平目の中華風カルパッチョ XO醤ソース
もう、相当お腹はいっぱいになっているが、
それでも美味しく食べられる。
合わせた酒がスペインの発泡ワインである
カーバだったためかもしれない。
平目にかかっているXO醤ソースが甘辛だが、
繊細な平目の味わいを殺さないのは不思議だ。

六皿目はチャリティで聴導犬協会に寄付するための、
実際には提供されないメニューだ。
「黒醋和肉」幻のチャリティメニュー
金華豚の上海鎮江黒酢煮込み季節の野菜添え

七皿目は四川のマーボ茄子。
「家常隋菜」お楽しみ四川風おかず 白いご飯とともに
茄子が適度に辛く、しかし旨みを残して調理されていて、
ご飯とと一緒に食べると至福。

最後は三巨匠が作るデザートを愉しんだ。
「福縁寿甜」三人のデザートの饗宴 コーヒーとともに
大人数の客対応で、熱々の料理が冷めるという欠点はあったが、
会費15000円がとても安く感じる、極上の美味しい夜であった。


←前回記事へ 2004年10月22日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ