第196回
“ハム”と言っても・・・
ももの裏側にある筋肉を
“ハムストリング”と呼びます。
主に膝を曲げる時に使われるこの筋肉。
(カカトを後ろに持ち上げるイメージ)
一言で呼んではいますが
大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋
という3つの筋肉から構成されています。
骨盤の坐骨部分からスタートしている筋肉は
膝のすぐ下にある
“スネ”の始まり部分まで伸びているのですから
長〜い筋肉ですよね。
スネもまた二本の骨で構成されていまして
太い方は脛骨、そして細い方は腓骨と呼ばれています。
前出の大腿二頭筋は腓骨へ、
そして半腱・膜様筋の二つは脛骨につながっています。
坐骨から膝までつながっているハムストリングですから
からだへの影響は結構大きいのです。
骨盤とくっついているという事は
その角度との関わりも大きいという事。
もともと柔軟性が低下しやすいハムストリングですが
それがさらに進むと骨盤の角度が正しい位置よりも
後方に傾いた状態になります。
そうなると腰や背筋、
椎骨といわれる背骨を構成している一つ一つのブロックや
クッションの役目をしている椎間板に負担が増してしまい、
腰痛の原因へと発展させていく事になります。
ハムストリングの柔軟性をつけるストレッチは
床に寝転がって行うのがベスト。
1.床にあお向けになったら両膝を立てます。
2.まずは右脚のモモの裏のあたりに両手を沿えて
(息を吸います)
足裏が天井を向くくらいまでゆっくりと脚を持ち上げます。
(息を吐いて)
呼吸をゆっくりと行いながら
徐々にハムストリングが伸びてくるのを感じましょう。
(15〜20秒キープ)
*この時に膝は無理に伸ばさなくてもOK。
3.左脚も同様に。
もっとラクチンに伸ばすには、
寝転がったまま伸ばしたい方の脚をポンと
壁に立てかけても良いでしょう。
最初は膝が曲がっていても
だんだん脚の後方全面が壁に
ピタリと着いてくるかもしれませんよ。
明日は「美と健康そして自立」について。
この中心にあるものはやはり・・・。 |