第168回
起きている“からだ”
ストレッチの方法は立位で行うもの、
座って行うもの、仰臥位(あお向けに寝た状態)
で行うものと様々です。
この中で私が教室で特に皆さんにお伝えするうちの一つに
“常に立位で行うつもりで”というのがあります。
仰臥位になると寝転んだ状態の脱力感からか、
お腹の力がスッカリ抜けてしまって
背骨に対する緊張感が無くなるケースが多いのです。
それはいたって“普通”のことなのですが
もう一つ上の段階に意識を持ったやり方を
皆さんに求めています。
その一番の理由は
仰臥位でしっかり伸ばした筋肉の意識が
立位でも“使える筋肉”にする為。
からだは一つのつながりですから、
そのつながりを普段の生活の中でも
“いかせるからだ”にしていく事が大切なのです。
姿勢を支える筋肉には腹筋、背筋を始め
肩こりで痛くなる僧帽筋、お尻にある大臀筋、
腿の前面にある大腿四頭筋などが主なところ。
スペアリブを見るとわかるように
骨と筋肉は“しっかりとくっついて”いますよね。
骨格のゆがみは骨自体が引き起こしているのではなく
この“しっかりとくっついている”筋肉の悪い習慣、
つまり動きの“クセ”により
引き起こされているのです。
そして私たち人間は
幸か不幸か適応能力というのがあって
その“クセ”に適応して
それが“ラクチンなからだ”に
変化してしまうのですから要注意。
“ただ存在する筋肉”から
“使える筋肉”に変化させることは
姿勢や体調の変化につながって
バランスの良さとなりからだにあらわれます。
適度な刺激で起きているからだ。
常に意識できると最高!ですね。
さて、次回は“今日のゴホウビ”について。
気が付けば以外にたくさんあるゴホウビ探しをしてみましょう。 |