第141回
良い寝つき、していますか?

あなたがなかなか寝付けない時、
試すことはなんですか?
本を読む、からだを動かす、アルコールを飲む、
などいろいろありますね。
私のように、ストン!
と眠りに落ちやすい人は良いにしても、
“不眠”で悩んでいる人、増えているようです。

日本人の3割が自覚症状のない、
潜在的不眠症にかかっていると言われていていますが
これは結構な数字ですね。
脳には“大脳皮質”という休養が必要な脳と、
“脳幹基底部”などの不休の脳があります。
後者は呼吸や心臓をつかさどっているので、
ドンドン働いてもらわなければなりませんね。
けれど前者の大脳は視覚、聴覚
言語、運動などを担当しているところ。
睡眠によって脳を休憩させて
“次”に備える必要があります。
けれど“眠れない”という事は
この部分が休まらないという事。
朝起きるのが辛かったり、
常に頭がボーッとしている場合は
休むべき大脳が休養をとれていないといえるでしょう。
最初は苦に感じなくても、
長く続くようであれば要チェックです。
頭痛や食欲低下、ストレスにつながって
うつ病へと変化していく可能性が大です。

世界10カ国で睡眠に関わる調査をしたところ、
寝つきを良くするために寝酒に頼る人が多いのは
日本がトップ。
よく「ワインを飲むと良く眠れる」と聞きますし、
確かにお酒に酔って、グーグーと眠っている人を
電車でも見かけます。
けれど寝つきは良くなっても
眠りが浅く途中で目が覚めやすいという研究結果が。
あまり頼りすぎは良くなさそうですね。

ではどのようにしていけば
改善策が見えてくるのか。
明日は体内時計の観点から不眠を考えてみましょう。


←前回記事へ 2003年3月19日(水) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ