第140回
笑顔でヘルシー!
「運動がからだにいい。」
といわれる理由の一つには、
体内の自律神経が頻繁に刺激されて、
緊張と弛緩のバランスが
ほどよく行われるところにあります。
例えば動くことに慣れていれば、
いざ何かおこった時にでもからだが反射しやすくなります。
また、気分が高揚しすぎている時には、
ストレッチをして呼吸と一緒に
自分の力でリラックスへ導くことができます。
そんな術を、心とからだに植え付けていくのですね。
自律神経には交感神経、副交感神経があって
私たちの意識とは関係なく、
切り替えをしながらバランスをとって
内臓を動かすという生命活動に大きな影響力を持っています。
“笑い”もこの神経への働きかけにおいて
グンを抜いています。
ストレスを感じている時はあまり波が見られないこの神経も、
笑うと交感・副交感ともに刺激されて、
しばらく体内でその作用が続きます。
例えばコチョコチョッ!
と、くすぐられた時、
最初は驚きで交感神経がキュッとなり、
その後は副交感神経が優位となって
からだが緩んで笑いにつながっていきます。
(ただし、くすぐる人に好感がある場合・・ですが)
こうして笑いは両方の神経を巧みに行き来して、
緊張とリラックスをほど良くもたらしてくれるのです。
子供の頃、
笑うこと事体がおもしろくて
わざと豪傑笑いをした経験ってありませんか?
腹の底から声をだして、
少し後ろにそっくり返りながら
「ワーハッハッハッ!!」とやるのです。
あまりにも声に集中してしまうものだから、
顔は全然笑えてなくて、
どう見ても不自然な笑いになってしまうのですが。
本当におかしくて笑っているのではなくても、
それを見て笑う周りの様子がおもしろくて、
さらにおおげさにやってしまうのです。
大人になるとなかなかそうはいきませんが、
いつも“微笑み”だけは忘れないでいきたいですね。
明日は眠りについて。
質のいい睡眠、とっていますか? |