第109回
付け根 膝立ち編

昨日紹介したのは立って行うものでした。
今日は似た動きを膝立ちで行ってみましょう。
膝立ちになることで、
股関節の可動域をあらゆる方向へ動かす意識が高まってきます。

まず、
1.膝立ちの姿勢になります。
  (バランスが悪いようであれば、
  壁等に手をついて行いましょう)
2.そして右脚。膝を曲げたまま前に出したら、
  股関節を横に広げるイメージで
  右手方向に右足を移動させます。
3.内転筋(腿の内側の筋肉)が
  心地良く伸びる位置まで移動させます。
  (ものたりなければ、右手を膝の内側に沿えて
  グーッと押してみるのも良いでしょう。)
  そして、曲げていた膝を“その位置のまま”
  伸ばしてみましょう。

*人によってはこの時点で充分ストレッチ感を得るはずです。
  さらに進みたい方は・・少々高難度ですが、

4.ここから先は、足の甲が天井に向いたまま行う事を前提に・・・
  股関節を回旋させます。
  どういう事かというと、
  ・股関節を後ろにたおす・・・
   つまり、腿の内側を前に向けるイメージです。
  (息を吐いて)
  ・そして戻します。(息を吸います)
  ・次に今の逆です。
   腿の内側をお尻の方にしまいこむイメージで。
  (息を吐いて・・・)

付け根の動きにつられて、骨盤が前に倒れたり、
後ろに寝てしまったりしないように気をつけましょう。
これらの動きはそうそう動くものではありませんので、
「おー!できたぁ」という感想が得づらいかもしれませんが、
意識と股関節をしっかりとジョイントさせて行うことで、
わずかな変化がからだに植え付けられます。

目で見えるほど、関節がクルクルとまわるわけではなく、
むしろ、動かないことの発見に驚くかもしれません。
でもそれがポイントなのです。
「自分のからだを動かす事の難しさ」を痛感することで、
動かす事の大切さがみえてくるのです。
どうです?イメージできましたでしょうか。


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