第34回
人体最大の“腱”

この時期、企業や会社
様々なところで運動会や体育大会が
開催されますね。
子供の運動会に父母参加の種目なんかあった日には
日頃の運動不足もなんのその!
良いところを見せようと気合がはいっちゃって、
妙に力がはいってしまったり、
体力以上のことをしようとしたり、
ついつい無理なことをしてしまいがちですよね。

ケガは不意をついてやってきます。
年齢が上がれば上がるほど、
筋肉や腱が硬くなっていることを忘れてはなりません。
準備運動(ウォーミングアップ)を軽視すると
痛い目に合ってしまいますから、
丁寧に、かつ慎重に、
伸ばすところをしっかり意識して、
ケガと筋肉痛を遠ざけましょう!

よく「さぁ、アキレス腱を伸ばしましょう!」と
言いながら両手を腰にあてて、
脚を前後に開き後ろ足のカカトを
地面に着けたり浮かしたりしていますね。
これは反動をつけてしまっているので
やり方としてはNGです。

私たちが持つ腱の中では最大の
アキレス腱。
実際のところアキレスは“腱”なので、
伸ばしているのはフクラハギ(筋肉)になります。
最大といえども、最強とは違います。
この部分に急激に加重を受けた時、
筋が持つ筋力や柔軟性以上のものだと
アキレス腱が耐え切れなくなり、
断裂へとつながります。
最大なだけにダメージを受けると
からだへの影響も大きいのはおわかりですよね。

フクラハギを伸ばす時は
脚を広めの1歩分ほど前後に開き、
つま先はオヘソと同じ方向へ向けます。
(外側に向いていると充分に伸びません)
そして後脚のカカトをグーッと床に押しつけて
ヒザの裏側で空気を押す(ヒザは曲げないという事ですね)
イメージで。(息を吐きます)
ジックリ10秒ほど伸ばします。
もちろん、反動はつけませんね!
このようにして充分に筋肉を伸ばしてあげれば、
意識もそちらへ集中しているのでまず大丈夫でしょう。
運動会に参加する前、そして後のケアにもぜひ。


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