第40回
導引動作にある陰陽理論について
太極導引の動作練習には特徴があり、
他の運動とは違う動作練習があります。
太極導引は、陰陽理論の指導で意識の行いと
呼吸のコントロールを練習しますが、
視覚的なゆったりと動かす動作運動は、
見た目のような軽い運動ではありません。
多様な動作を組み合わせて
緩やかに動作を動かすには、
時間をかけて意識的な練習を積まないと
動作練習がスムースに出来ません。
なぜならば、太極導引の運動には
陰陽のバランスを協調する中身があるからです。
それは動作における陰陽両面を表現し、
対立しながら協調しあっています。
動作における動きの方向については、
前方と斜方があります。
太極導引を練習する時に、
顔を向ける一定の方向を決めたら、
その顔の前方を正前方とし、
その反対方向を正後方とします。
さらに左側を正左方とし、
右側を正右方とします。
この正前方、正後方、正左方、正右方は
陽的な方向で、
左斜前方、右斜前方、左斜後方、右斜後方は
陰的な方向です。
太極導引の練習では
陽の方向へ移動する時には、
陰の方向へ足を運んで、
陰の方向へ移動する時には
陽の方向へ足を運びます。
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