第39回
自然のリズムと呼吸の関係
これまで2回にわたり、
医学的な角度から呼吸運動について
お話をしてきましたが、
今回はリズムという角度からみた考え方を
紹介します。
自然界の万物には全て自分のリズムがあります。
だた、リズムの計算単位は
長いものは光年や年など、
短いものは分や秒などと、さまざまです。
自然現象である春夏秋冬は
大体3ヶ月のリズムで四季転化をしています。
1日の中では昼間と夜間で交替するリズムがあります。
人間の体の中にも同じような生命リズムがあります。
覚醒と睡眠の交替で一日を過ごすことも、
摂食したり排出したりすることもリズムです。
中でも最も分かりやすい生命リズムといえば
心拍と呼吸でしょう。
24時間リズム性を持ちながら働いています。
自然のリズムに従って過ごすという理想状態があれば、
人間は生長、発育、衰弱、死亡という生命過程を経て、
120歳ぐらいまで生きられるだろうとの研究結果があります。
しかし、現実的には仕事や興味など
生活の各方面から自然のリズムに影響する要因を
数多く受けているため、
どうしても病気になりやすく、
生命は速めに終ってしまいがちです。
健康を守りたい、
病気からできるだけ離れたい
という気持ちがあるのなら、
自然のリズムに戻ることが必要だと思います。
そして自然のリズムに復帰する方法としては、
呼吸を整える練習が重要になります。
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