東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第75回
動態的H股

年初に、
「今年のH株はダイナミックな展開が予想される」と
コメントさせていただきました。
H株市場は年初の高騰や
先週の「ペトロ劇」からの急落など、
まさにダイナミックな展開となっています。
表題の「動態的」というのは
中国語でダイナミックという意味です。

昨日はまた、
1日の動きとしてはH株市場が
「動態的」な展開となりました。
テクニカルでのH株指数は、
昨年11月21日から今年1月5日の高値
5,440ポイントまで僅か1ヵ月少々で
56.7%の上昇を演じました。
急上昇に対する調整を余儀なくされていた時に、
「ペトロ劇」が発端となって先週は急落しました。
高値からの半値押し(下げ)メドは
4,456ポイントでしたが、
昨日の前場で4,437ポイントまで下落し、
瞬間的に半値押しを割り込み(−131ポイント)ました。

しかし、後場からは反騰に転じ、
大引けは逆に前日比168ポイント高の
4,737ポイントとなりました。
なんと、1日の上下レンジが
302ポイント(6.3%)という忙しい展開でした。
下落の主役となったペトロチャイナ(857)も、
5日の高値4.95香港ドルから
昨日の安値(3.65香港ドル)まで
26%の下落となりましたが、
大引けは10セント高の3.9香港ドルでした。

昨日のH株市場の売買高・売買代金は細っていますが、
先週より6営業日ぶりに反発したことで
安心感が広がるものと予想されます。
先週は「どこまで下がるのか?」
「利食い売りした方がいいのか?」
というお問い合わせが殺到しました。

私は目先の下げのメドは
4,500ポイント割れとお答えしておりましたが、
今のところ(昨日)そうなっています。
しかし、肝心なことは目先の乱高下ではなく、
投資家の皆さんの中国株に対する投資スタンスが
最も大事だと思います。

17日(土)に弊社の中国株講演会を開かせていただきました。
2006年がキーワードで中国株は
今がチャンスというお話をさせていただきました。
下げはチャンスということを、
昨年のSARSを例に、
これからも様々な悪材料が出てきても
それはチャンスであることを強調させていただきました。

本土市場(上海・深セン)は
旧正月で昨日から休場(28日まで)となっています。
香港市場は明日(21日)の後場から
休場(26日再開)となります。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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