東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第73回
新高値更新の幕開け(香港H株市場)

【一年間で267%の上昇】

1月2日、香港市場は日本で言う大発会でした。
初商いのH株指数は6.8%上昇して5363.06ポイント。
日本がお休みの間、
年末と年始の僅か2日間(12/31、1/2)で、
約10%の上昇となっています。

昨年の東京市場、
日経平均は一年間で25%の上昇となり、
これは4年ぶりのことです。
日本経済、景気に
少し明るさが見えてきたということでしょうか
喜ばしい事だと思います。

一方、日経平均と比較する訳ではありませんが、
香港H株市場の上昇は
昨年1月2日の終値から今年1月2日の終値は
なんと267%の上昇となっています。
昨日も朝から年始の挨拶とともに、
H株は一体どこまで上昇するのか
と言ったお問い合わせの電話が殺到しています。

日刊イトイ新聞の頃、
邱先生が中国について
「かつて人類史上で考えられなかったことが、
いま起ころうとしているのです」
というお話をされていたことを思い出します。
香港H株市場もまさにその通りです。
かつてこれだけ多くの海外機関投資家と資金が
中国株に向かったことがあったでしょうか。
香港市場の時価総額は71兆円台ですが、
海外資金が流れているのは紛れもなく
時価総額で合計しても僅か16兆円足らずの
H株やレッドチップなのです。

【押し目待ちに押し目なし?】

当面は機関投資家の動向が
中国株投資のポイントになっています。
全員参加型の主流銘柄(例えばペトロチャイナ)に乗るか、
はたまた出遅れ銘柄(例えばシノトランス)を仕込むか、
材料株や小型優良株を仕込むか、
選択肢は自由にできます。

問題は市場の成長性や資金の流れ。
今年の中国株はダイナミックな展開になると思われます。
銘柄では「中国人寿保険(2628)」がペトロチャイナ同様に
新たな全員参加型のヒーローに育ちそうですね。
昨日は6.45香港ドルで10セント安。
「超大現代農業(0682)」が昨日3.025香港ドルで、
この2日間は出来高を伴なって新高値更新となっています。
その他「宝業(2355)」や
「ブリリアンス・チャイナ(1114)」が同じく新高値を更新し、
「中海油田服務(2883)」も
高値面合わせとなっています。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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