第49回
風説の流布?
「超大現代農業」(香港P株、市場コード0682)
同社は11日、14日と株価が大幅に下落しました。
中間決算発表後の急落に続いて、
今回の下げはその原因が
はっきりしていないだけに不安心理を掻き立てました。
確かに今回の下げの原因は未だにはっきりしていません。
私も弊社の香港現法を通じて複数のブローカーの手口や、
市場内の情報収集を試みましたが
同社に関する確たる情報は何もありませんでした。
やむなく同社に直接電話で問い合わせてもみましたが、
これは当然無駄でした。
以下、今日までに流れている同社の関連記事を
お知らせします。
■QUICK情報(NQN香港)
有機栽培の農作物を販売・製造する超大現代農業が
5日ぶりに急反発。
「銀行から、株式を担保に借り入れた債務が不履行になる。」
との出所不明のウワサが広がって
前日まで4日続落(37%下落)し、上場来安値を付けていた。
会社側がこのウワサを否定したことで、
買い戻しが入っている。
15日付けの香港各紙によると、
市場では「株式の一部には銀行からの融資の際に
担保が設定されており、株式での返済を迫られている」
とのウワサが広がったという。
同社は3月にも粉飾決算への疑いから急落し、
昨年10月には農作物に殺虫剤を使用しているとのリポートで
投げ売りされた経緯もある。
■「19%の下落は人為的な行為?」
(香港経済日報)弊社スタッフ訳
超大現代農業の暴落は大株主の財務状況に
影響を与える恐れがある。
同社の株価は2日間で大幅(35%)ダウンし、
時価評価すると約6億元が蒸発した格好だ。
実際に同社に関する悪材料が出ていないにも係わらず、
株価が最安値を更新したのは
「恐らく意図的なマーケット操作だ!」と、
あるアナリストが同社の管理職に質問したところ、
返ってきた答えだった。
同アナリストによれば、株価の暴落で大株主に影響し、
大株主の財務危機になるのではとの心配する声もあった。
また一方、国家農業部の最新農業品認証規定が、
同社が売られた一番の原因だという。
農業部によれば、
今後「無公害産品」という表示を製品に表示する際、
全て農業部質量安全センターの認可を
受けなければならないとなっている。
つまり同社の全商品は再認可の手続きをとる必要が生じる。
同社の関係者によると、同社は今まで通り経営されており、
また資金面にも問題は生じていないということを強調した。
株価の変動は一時的なものだとみられている。
同社の影響を受けて昨日のP株はほとんどが安くなっている。
上記のような新聞等の記事がありますが、
記事自体に不透明な部分が多く正確な情報は得られておりません。
同社に関する確かな情報が得られましたらまたご報告します。
併せて、メールなどでご質問をいただきました皆様には、
この場をお借りして
返信のメールに替えさせていただきたいと思います。
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