東洋証券・深堀マネージャーが
中国企業と株についてわかりやすく解説します

第7回
「中国、A株市場開放急ぐ」

日本経済新聞に掲載された記事です。
読み落とされた方にご紹介いたします。

中国証券監督管理委員会の屠光紹(と・こうしょう)副主席は
日本経済新聞記者に会い、証券分野の対外開放に意欲を示した。
売買を国内投資家に限っている人民元建てのA株市場を
部分的に外国投資家に開放する適格投資家制度(QFII)の
創設について「時間はかからない」と述べた。
QFIIは登録した投資家に限りA株の売買を認める仕組み。
台湾などが同様のシステムを採用している。

屠副主席は投資家の資格要件、外貨取り扱いなどのルール
作りを進めていることを明らかにした。
十一月に共産党大会を控え、中国は大規模改革を先送りして
いるが、株式相場のてこ入れを求める声は強く、党大会直後
にも導入に踏み切る可能性がある。

屠副主席は中国内の外資系企業の国内市場上場も、「積極的
に検討している」と述べたが、預託証券(CDR)方式での上場は
「これからの検討課題」と慎重な姿勢を示した。国外への資金
流出につながりかねないと判断しているようだ。
七月一日に受付を始めた外国資本による証券及び投資信託会社
の設立に関しては、十社程度が申請したと言明。
投信会社は月内にも数社程度の設立を認可する方針を示した。
(9/26 日経)

QFII や QDIIについては第5回の
「香港H株・レッドチップの現状と見通し」を参照して下さい。
屠副主席の話から、QFIIが案外はやい時期に認可されると、
QDIIの認可も速まる可能性が出てくるのではないでしょうか。
QFIIが認可されても、たぶんすぐには市場の反応もうすいと
思われますが、徐々に市場押し上げ要因になってくると思います。
中国株は政策次第で大きく動きます。
いずれにしても11月8日から開催される党大会が注目されます。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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