第495回
下げている時こそ顕在化するリスクの見極めが必要
前回
「下げても上げても平常心、
あまり相場を気にしないぐらいのほうが、
中国株は成功するかもしれません」
としてまとめさせていただきましたが、
これにはいくつか狙いがあります。
一つは、サーチナが運営している
中国情報局ファイナンスという
中国株関連ウェブサイトのアクセス数、
もう一つはそのユーザーからのお問合せでした。
前回も紹介しましたが、
今回の年始大相場で、
中国情報局ファイナンスのアクセス数は
通常の30%も増えるような事態となりました。
当然、インターネット会社としては
アクセス数が増えることは望ましいことなのですが、
一中国株ファンとしては警戒もします。
逆に、値があまり動かないか、
下げ相場の時のアクセス数は
通常よりも低い水準にとどまるからです。
つまり、上げている時に注目し、
下げている時には放っておく、というのが、
「統計上」のユーザーによるアクセス傾向だといえます。
これは当たり前のようにみえます。
誰でも上げている時は景気がよくなって、
情報もこまめにみようとしますし、
下げている時は悔しさもあって
株価や関連情報など見たくもない、
という気持ちが
反映されていると考えられるからです。
当然、上げている時だからこそ
売り時を見据えたいという欲求、
あるいは下げている時だから
何をしてもしょうがない
(塩漬け状態のままにしよう)と考えること、
そうした要因もあるでしょう。
でも、冷静になって考えてみると、
株取引の最大のポイントは
リスクをいかに回避するかです。
中国株の場合、基本は長期ですので、
むしろリスクが顕在化する
下げている時にこそ、
しっかりと情勢を見極める必要が
あるのではないでしょうか。
あるユーザーから、
中国情報局ファイナンスの中に
B株取引応援掲示板の設置に関する要望を頂きました。
B株はその性格上、H株以上に長期の、
我慢が必要な商品ともいえます。
だから、ユーザー(投資家)同士
時にくじけそうになるB株ホールド意識を
盛り立てるための掲示板が欲しい、ということです。
このご要望を
そのまま具現化できるかどうかは分かりませんが、
正道の中国株取引を歩む
ユーザーの心理状況が聞こえてきそうで、
大いに勉強させられました。
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