| 第490回中国株相場のシナリオ、2006年はこうなる
 前置きが若干長くなりましたが、旧年中も含めて前回までに
 2005年までの中国情勢及び
 H株指数の流れやサイクル、
 さらに2006年を見据える上では
 重要と思われる事項の解説を踏まえて、
 今回、2006年の中国株(H株)のシナリオを
 提示させていただきますと、
 以下のような展開、あるいは各時期の注意事項が
 見えてくるのではないかと思います。
 ・各年同様、4月ぐらいまでかけて、大きく動かない可能性あり。
 ・3−4月に各社決算が出揃うことで、
 全体の企業業績に不安感が漂う可能性あり。
 ・4月に出される06年1−3月マクロ経済動向に注視すべき。
 「十一五」初年度のスタート
 ・5月ぐらいにかけて、有料銘柄中心に配当狙いもあり、
 徐々に上げ相場に。
 ・6月までに中国銀行上場、同行上場も大事だが、
 銀行改革の全体の進捗を確認。
 ・7月に出される06年1−6月マクロ経済動向は、
 06年通年の里程標になる。
 ・年半ばにかけて人民元動向を注視すべき。
 ・人民元切り上げ一周年(7/21)前後に注意。
 ・夏場の電力事情は中国の各産業見極める一つの指標に。
 ・8−10月に発表、出揃う上場企業中間期で
 全体業績によって見極めが必要。
 ・9月に小泉首相退陣(?)、
 その前後の日中関係とアジア情勢の動向に注視。
 ・10月に出される06年1−9月マクロ経済動向は、
 1−6月踏襲か、変化あるかを確認。
 ・年後半にかけて、十七大動向の話題も確認。
 ・年後半にかけて、ASEAN+日中韓や東アジアサミットで
 東アジア情勢に動き。
 ・年末にかけて金融開放、市場開放と
 透明度向上で好材料になる可能性あり。
 こうした過程も踏まえて、「2006−2007年にかけて大相場になる可能性があり、
 06年通年でH株指数が
 40−100%ほど上昇してもおかしくはない」
 という状況になる可能性について、
 私は十分にありうるのではないかと考えます。
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