| 第488回06年の個別セクターのポイントを簡潔に押さえる
 以前までに、06年の中国株を考える上で
 健闘しておかなければならない問題として、
 八つの点を挙げましたが、
 すでに詳しく説明しているもの、
 あるいは前回の「06年金融開放」に
 絡む問題などを除きますと、
 あと、以下の点について、
 簡単に説明しておきます。
 5.個別セクターの動向6.国有企業改革、株式構造改革の影響
 7.日中関係及びアジア情勢
 8.07年の中国共産党
 第17回全国代表大会(十七大)に向けた
 政治的変動の有無
 個別セクターの動向については、マクロ環境とも関連してくるので、
 それこそ06年が初年度となる
 第11次5カ年規画(「十一五」、2006−2010年)が
 実際どのように展開していくのか、
 ともリンクしてきますが、
 ごくごく大雑把に言って、
 下記のようにまとめてみました。
 ・自動車−市場が回復し、株価にどこまで反映されるか・不動産−金融引き締めの中でバブル化せず活況維持できるか
 ・銀行−中国銀行の上場と銀行改革の進捗
 ・通信−3Gは解禁されるのか
 ・石油−原油価格の動向と戦略物資としての位置づけ
 ・電力−電力不足と発電会社のコスト増抑制の関係
 ・ガス− 今後の急成長に向けた準備可能か?
 ・石炭−価格高騰を受けての今後の動向は?
 ・鉄鋼−過熱抑制の影響押さえ、安定成長型に移行できるか
 ・セメント−過熱抑制の影響直撃後の立ち直りは可能か
 ・ワイン−まだまだ根強い舶来品に、国産対抗できるか
 ・ビール−業界再編(大手による地方中小会社の買収)と
 外資の進出
 ポイントだけを書き記しました。今後機会があれば、
 それぞれ詳しく見ていきたいですが、
 とにかく、06年及び
 それ以降の相場について、
 どうなる可能性があるのかという視点を
 説明するための補足説明について、
 まず、日中関係及びアジア情勢については、
 一つのポイントとしては、
 9月の自民総裁選で小泉首相はどうするのか、
 次期総裁(首相)の対アジア外交は
 どうなるのかが挙げられるでしょう。
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