| 第483回H株指数のサイクル、05年は安定期、06年は?
 今回は、2002年から2005年までのH株指数の値動きを
 各年の年初を100として考えてみましょう。
 そうしてみてみると、各年、
 次のような特徴が挙げられます。
 
           
            | −H株指数の推移− |   
            |  |  ●2002年年初と比べて通年通じてマイナスになることなく、
 +5%から+25%の間で推移、
 総じて大きな値動きは見られない。
 ●2003年5月に入って移行、
 9月や11月に若干調製が入ったが
 一貫して右肩上がり、結局年初と比べて150%増
 ●2004年年初と比べて通年で基本的にマイナス圏で推移。
 4月には年初と比べて−20%を記録したが、
 通年では、年初と比べて
 結局5%程度のマイナスにとどまる
 ●2005年前半は年初と比べて、
 プラス圏とマイナス圏を往復する展開、
 後半にかけてプラス圏(年初比+10%程度)で
 推移することが多くなり、
 通年では結局年初と比べて10%程度上昇で引ける。
 総じて大きな値動きは見られない。
 こうしてみてみると、やはり03年は突出しています。
 また、04年もこの4年間で初めて
 年初と比べてマイナスで
 引けていることから考えて
 特徴的だといえるでしょう。
 以上のサイクルを整理すると、
 2002年は安定→2003年は急上昇→2004年は急落調整→2005年は安定
 ということになります。では、2006年は急上昇か、
 とも考えられなくもないですが、
 トータルの結論はもう少し先にしましょう。
 ただし、同じ安定と位置づけた02年と05年の推移について
 少し触れておきます。
 02年と05年の推移は、
 それぞれの年の前半こそ若干の開き
 (02年は完全にプラス圏内で、
 しかも一時20%を超えるほどの上昇をみせたが、
 05年はプラス圏とマイナス圏を
 行ったり来たりのような展開)があるものの、
 後半にかけて軌跡が同一化しています。
 さらに、年ごとではなくて、月ごとのサイクル、
 あるいは特徴を抑えておきましょう。
 ・一部の例外を除いて、毎年2月末まで上昇相場・4月末までかけて安定、
 5月以降激しく動く状況も見られる
 ・7−9月にかけて、毎年多かれ少なかれ調整が入る
 ・10−11月にかけて上昇する傾向が多くみられる
 ・12月及び年末にかけて上がるケースが多い
 以上でH株指数の大まかな特徴をつかめたのではないでしょうか?
 もちろん、06年もこの法則が
 単純にあてはまると考えるわけではありません。
 それでも、過去4回にわたって、
 予想や予測に必須の「過去の蓄積の分析」は
 ざっくりとですが、
 概ね提示できたのではないかと思っております。
 本論となる06年及び
 それ以降の相場については
 年が明けてから再開いたします。
 それでは、良いお年をお迎えください。
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