第439回
16期5中全会、「第11次5カ年規画」策定いよいよ始動

中国共産党の第16期中央委員会
第5回全体会議(16期5中全会)が
05年10月11日に閉幕、
「中国共産党中央による国民経済と
 社会発展の第11次5カ年規画制定に関する提案」が
採択されました。

中国の政治の仕組みは
日本人にとっては分かりづらいかもしれませんが、
非常に大雑把に言って、
(1)中国共産党が政治の枠組や方針、
   中心的な内容を確定し、
(2)国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が
   それを審査・採択、
(3)内閣に相当する国務院がそれを施行する、
という流れになります。

上記の(1)から(3)までの流れを見てみると、
当然のことながら実質的に
(1)の部分で決まりますので、
(1)が最も重要になってくるわけです。
中国共産党の一党独裁
(中国では、中国共産党による国に対する指導、
 などと解説されます)の構図です。

今回の16期5中全会では「第11次5カ年規画」、
つまり2006年から2010年までの
行動計画に関する討論が行われ、
その大枠が定まったことを意味します。
つまり、上記の(1)の過程にあたります。
今後5年の行動計画制定の端緒ということで
非常に重要な意味があります。

ちなみに、「16期」というのは、
中央委員会として組織された16回目という意味で、
この中央委員会が中国共産党の執行部になります。
5年に1度、中国共産党の
全国代表大会が開催されますが、
直近では2002年に開催されており、
それが第16回(「十六大」)であったことと
もちろん符合しています。

時期によっても違いますが、
中央委員会は200人ほど、
準委員というべきものが
やはり150人ほどで構成され、
その5回目の全体会議であるため、
「5中全会」となります。
執行部とはいえ、
400人近くに膨れ上がる中央委員会の全体会議は
頻繁に開催するわけにはいかないので、
この中央委員会の中でも
中央政治局というものを設置、
さらにその中に常務委員会というものが設けられ、
中国共産党のコアな部分が形成されるという仕組みです。
現在の中央政治局常務委員は
胡錦涛氏(序列第1位)、温家宝氏(同3位)など含めて
9人で構成されています。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

←前回記事へ

2005年10月31日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ