第388回
H株史上最高値時代:個別銘柄の上昇率は?
H株指数が過去最高値を更新し、
ピークになった15日、
それを受けての翌16日から
2日連続続落となりました。
国際原油価格の反落で
石油セクターがさげたことが主因とされますが、
8月10日から4日連続続伸して、
この4日で3.7%以上上げたので、
その調整が入ったと考えられます。
H株指数は03年末04年初の急伸以前となる、
今回の最高値の更新の約2年前、
03年8月18日と比べて、05年8月15日までに
71.52%上昇したことになります。
同じ期間、指数構成銘柄の中でも、
時価総額が高く、各セクターの代表的な銘柄で、
2年間以上上場している銘柄をピックアップして、
その上昇率を見てみると、
まず、時価総額最大の中国石油天然気
(ペトロチャイナ、0857)は202.13%の上昇です。
中国石油天然気は、
03年末04年初で一旦急伸しましたが
その後反落、05年に入ってから、
原油価格の高騰や高止まりの影響もあって、
徐々に上げ始め、
特に05年6月から7月以降、急上昇しています。
通信会社の中国電信(チャイナテレコム、0728)は
47.47%の上昇にとどまっています。
H株指数の上昇率を大きく下回る程度。
華能国際電力(ファネンパワー、0902)は
上昇率10%も満たない状況です。
04年以降、業績に不安感がもたれるようになり、
特に05年1−6月決算も大幅な減益となるなど、
石炭価格などの高騰に伴う
発電コストの上昇による利益圧迫の状況が深刻化、
各証券会社からも厳しい見方がされ始めています。
中国アルミ(2600)は98.98%の上昇。
平均であるH株指数の上昇率を上回っていますが、
かなりアップダウンが激しいのが特徴です。
03年末04年初の時も急伸しましたが、
04年2−4月にかけて再度上昇、
その後、過熱引き締め策の影響もあって、
株価は急落。
業績こそは安定的に推移、
M&Aなどを通じて、
業容も拡大させつつありますが、
04年4月のピークを上回ることなく、
比較的淡々と推移しています。
石炭大手のヤン州コール(1171)は
167.32%の上昇。
04年9月ごろから上昇し始め、
04年11月に一旦ピークを迎え、
その後反落、また05年3月頃に再度上げましたが、
その後調整という流れになっています。
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