| 第386回H株指数史上最高値、再度の元切り上げ期待も
 05年8月11日、H株指数は高値で5493.51ポイントをつけて、
 それまでの史上最高値
 5440.75ポイント(04年1月5日)を上回りました。
 すぐにでも超えれると思われながらも、
 いろいろな材料や心理的な抵抗もあり、
 05年春先までは
 5000ポイントさえ難しい状況にありましたが、
 05年夏以降、特にわずか2%とはいえ
 人民元切り上げがあった7月22日以降、急伸。
 実に1年半ぶりの最高値更新となりました。
 その後、翌12日にも5511.76ポイントをつけ、
 週が空けた15日にもさらに更新しています。
 03年末04年初のH株の急伸時も無理だった
 5500ポイントを
 軽々と越してしまったことになります。
 終値ベースで見てみると、8月10日の時点で、
 04年1月5日の水準を上回り、
 5333.01ポイントで引けています。
 その後3日続伸。
 翌11日には終値で5400ポイントを上回り、
 15日には終値で5500ポイントをクリアしました。
 この原稿を書いている16日、
 前引け時点では、急反落していますが。
 以前までに、私もH株指数は6000ポイント、
 あるいは7000ポイントが見えても
 おかしくはないと思っていましたし、
 以前にもお話しさせていただいたことがあります。
 その後の状況は若干やきもきしましたが、
 やはり元切り上げが
 大きな起爆剤になったといえます。
 初めての元切り上げが2%にとどまったことが、
 逆に、今後の再切り上げへの期待を
 高めているのかもしれません。
 また、企業業績は、原油高を中心とした生産財の高騰などで、
 むしろ悪化の兆しが見えています。
 2005年上半期(1−6月)の中国全体の
 「規模以上工業企業(国有工業企業のすべてと
 年間売上高500万元以上の非国有工業企業を指す)」の
 利益総額は前年同期比19.1%増でしたが、
 北京や上海といった地域だけで見てみると
 実はマイナス成長となっています。
 ただし、これももし再度元切り上げが行われれば、
 原材料の輸入では企業側に有利で、
 コスト圧縮、業績改善も期待できます。
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