第340回
ペトロチャイナ6香港ドル後の調整、H株の値動きは?

史上最高値を更新し続ける
中国石油天然気
(ペトロチャイナ、0857)のけん引もあって、
H株指数がやはり
6月の上旬から反発し始めています。
H株指数に占める
中国石油天然気の時価総額ウエイトは
35%前後とされていますから、
中国石油天然気次第で、
指数が動くといっても過言ではありません。

中国石油天然気は、保守的に見て、
今後3カ月から半年かけて
6香港ドルのラインを目指すことになります。
H株指数もそれと
同様程度の伸び幅が期待できそうです。
しかし、このあたり、
機関投資家の見方も様々なようです。
川上産業を避けるべきかどうか、が
焦点となっているようです。

以前にもお話したように
2005年も04年に引き続き、
原油価格が上昇トレンド、
少なくとも高止まりの状況が続くことから考えて、
単純に、中国石油天然気の利益は増大します。
しかし、06年になれば、
原油価格が落ち着くか、
反落することも予想されますので、
単純に、中国石油天然気の利益に影響するはずです。

中国石油天然気の株価も、
目標の6香港ドルあたりに達したとすれば、
その後の調整は間違いないと思われ、
H株指数ともリンク、
そのため、2004年末から2005年初めにかけて、
欧米との貿易摩擦や
中国国内の不動産などのリスクとも絡んで、
H株指数でも
そうした影響を受けることが想定されます。

人民元切り上げに向けた
準備と思われる行動も、
中国政府では取り始めているようです。
元の切り上げは、短期的に、
H株指数全般的にプラスに働くかもしれませんが、
資金の流出入に以上をきたすことは間違いなく、
仮に人民元の為替レートの調整が行われるとすれば、
今年後半、あるいは年末とされていまので、
04年末から05年初めは、
中国経済、中国株相場にとって、
やはり「激動」の時期となる可能性を
秘めているといえます。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年6月14日(火)

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