第182回
A評価のB株5社:平均配当利回りは3.46%
前回ご紹介した、
2004年6月の中間決算までの
主要財務指標を用いて算出した
B株110銘柄(1銘柄評価不能)の
AからEまでの五段階総合評価のうち、
A評価とB評価の銘柄に対して、
もう少しスクリーニングを
かけていきたいと思います。
A評価5銘柄の平均配当利回りは3.46%、
PER(株価収益率)は24.54倍、
B評価20銘柄の平均配当利回りは2.73%、
PERは22.49倍ですが、
A評価とB評価の合計25銘柄の
平均配当利回りは2.88%、
平均PERは22.90倍となりました。
対象のB株110銘柄で
配当(2003年本決算配当、以下同)を
実施したのは全体の42.73%に相当する47銘柄。
この47銘柄の平均配当利回りは2.73%になりますが、
A評価とB評価ではない銘柄22銘柄の
平均配当利回りは2.57%となっています。
また、この25銘柄の平均株価は
5.74香港ドルになっています
(上海B株は米ドル株価ですが、
香港ドルに為替変換して、算出しています)。
B株全体では、
取引停止などになっている
3銘柄を除いた108銘柄の平均は、
3.65香港ドルになります。
さらに、この25銘柄の中で、
A株も同時に発行しているのは21銘柄、
その21銘柄の平均対A株格差は1.63倍です。
B株全体では、
84銘柄がA株も同時発行しています
(111銘柄に対して75.68%)。
その全体の平均格差は1.96倍となっています。
配当利回りは、株価との関係もあり、
株価としてまだ十分に評価されていない銘柄では、
配当利回りも相対的に高くなる傾向があります。
C評価の中にも、配当利回りで
5%を超える銘柄もあります。
そのため、A評価とB評価及び
その他の配当利回りの差があまり
現れなかったのかもしれません。
また、業績がよければ、
通常はやはり株価も高まります。
A評価とB評価の株価は全体を2香港ドル程度上回り、
6割近く高い平均をマークしています。
対A株株価格差は、現在までに、
総じて業績有望な銘柄ほど、
格差が小さくなっている特徴があるようです。
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