第140回
ハンセン指数の入れ替えはどのように行なわれるのか

HSI Services Ltd(HISサービス社)が
定めるハンセン指数は、
香港のメインボードに上場する、
市場の代表性を備えた33銘柄であり、
香港メインボードの時価総額の
70%以上を占めることが決められています。
時期は、1年に1回を目処に、程度の決まりで、
比較的不定期のようです。
その組み入れ銘柄の主な条件は、
以下のようになっています。

・過去1年間の時価総額の平均が
 香港メインボードの上位10%以内に入っていること

・過去2年間、8つの四半期のそれぞれの
 平均売買代金の合計が香港メインボードの
 上位10%以内に入っていること

・基本的に上場後2年を経過していること

・H株を含めた海外企業ではないこと

これらの基準を満たしたうえで、
改めて時価総額と売買代金のランキング、
ハンセン指数に組み込まれた時の
比重の全体的な分布、
財務状況などを総合的に判断して、
HISサービス社独自ではなく、
香港の有識者からなる委員会によって
採用されるかどうかが決まります。

最新の委員会の顔ぶれを見てみると、
香港科技大学の教授やスイス銀行の香港代表者、
香港特別行政区政府統計局、そのほか、
投資顧問から公認会計士まで、
12人から構成されています。
(主席1人、委員11人)

厳正な審査が行なわれる環境があると同時に、
それだけ重みのあるものであることも分かります。
もっとも、中国海洋石油(CNOOC、0883)や
中銀香港(BOCホンコンホールディングス、2388)は
上記の基準に必ずしも満たしていない
(特に上場後2年を経過していることなどの規定)
ところから考えれば、
臨機応変さも持ち合わせているといえます。
非常にうがった見方をすれば、
中国海洋石油にしても、
中銀香港にしても、
中国政府にとっては非常に重要な企業であり、
その辺を汲み取ったために、
例外的な組み入れが行われたともいえますが。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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