第133回
市場参加者が全員納得の非流通株放出方法を示す必要

続いて必要となってくるのは、
そのタイミングとスパン、放出方法です。
どの時期からスタートさせ、
どのぐらいの期間にわたって実施して、
最終的に解決するのか、
そしてその具体的な方法、
特に市場放出時における放出価格は
いくらに設定するのか、
を明確に示すことが、
中国本土市場低迷の元凶である
非流通株式の市場放出問題解決にあたって
必要なことになります。

明確に示すもの、について、
絶対的な条件として、
市場参加者の大部分が
納得の行く形でのものでなければいけません。
それが結局、
市場に混乱をもたらさない方法であるともいえます。

非流通株式の市場放出問題で、
最も難しいのは放出価格です。
これをいくらかにするかで、
市場参加者の権益が大きく左右されます。
市場参加者ばかりでなく、
非流通株式という実質的な国有資産、
つまり究極的には国なのですが、
それを管理運用する法人格にとっても、
当然、放出価格によって、
放出した際に取得できる利益が変わってきます。

今まで、政府が発表して撤回するような
非流通株式の市場放出問題解決策は、
多かれ少なかれ、
いずれも国やその管理運用する法人格側にとって
有利な条件のものでした。

逆に言えば、
実際に非流通株式の放出を
受け止めなければならない市場参加者には
不利益となるものということです。
それでは、市場が納得しないのは当然で、
敏感に反応してきたわけです。

そのため、
政府が今後示さなければならない
非流通株式の放出計画は、
特に放出価格などにおいて、
市場関係者の基本的に
全員が受け入れられるものでなくてはならない、
となります。

これは、政府にとっても、
国有資産のすり減らしにもつながることなので、
どうしても慎重にならざるを得ず、
頭の痛い問題となって、
慎重に対処するあまり、
ある意味、数年間もの間、
有耶無耶にされてきた、というのが実情です。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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