第67回
中国の五大発電グループと上場旗艦について
中国株の主な電力銘柄について、
2002年末終値のそれぞれの株価を
100ポイントとして、
04年4月末まで推移を見てみると、
一時期、基準値としての
100ポイントを割ることはあっても、
概ねそれ以上で推移しています。
さらに、04年4月に入ってから、
中国の経済過熱抑制策や
米国の利上げ観測などとあいまって、
本土市場も香港市場も
相場全体が低迷したことを差し引けば、
基本的にはここで挙げた6銘柄が
いずれも150ポイント以上を
マークしていることがわかります。
全体として、
電力銘柄はやはり
堅調といえるでしょう。
その中でも突出しているのが、
以前までにご紹介した
華能国際発電(ファネンパワー、0902)と
大唐国際発電(ダタンパワー、0991)です。
いずれも中国五大電力(発電担当)会社の
主力企業です。
五大発電グループは
2002年の中国電力業界再編によって
誕生したものです。
中国の五大発電グループは、
中国華能集団公司、
中国大唐集団公司、
中国華電集団公司、
中国国電集団公司、
中国電力投資集団公司
があります。
華能国際発電と大唐国際発電は
それぞれ
中国華能集団公司と中国大唐集団公司の
両グループの最重要上場企業です。
またH株には山東国際電源から改名した
華電国際電力(hk1071)がありますが、
これは中国華電集団公司の上場旗艦です。
中国国電集団公司と
中国電力投資集団公司の両グループも
それぞれ多数の上場企業を抱えていますが、
いずれもA株だけを発行している企業ですので、
今のところ日本の皆様には
あまり馴染みがないようです。
前回紹介した
華潤電力(チャイナリソーシズパワー、0836)のように、
五大発電グループには属さない
独立系発電会社もありますのが、
有力な発電会社は
大体このグループに組み込まれており、
それはB株の電力会社も例外ではありません。
−中国株電力銘柄主要6社の株価推移(2002年末終値=100、株価調整済み)− |
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