第66回
非主流のダークホースとなるか−華潤電力
国家電力公司の全額出資子会社である
中国電力国際有限公司(中電国際)などの
IPO(新規株式公開)が控えており、
その予定を繰り上げて上場を行うとされるほど、
好調な電力銘柄ですが、
その一つの試金石となった銘柄としては、
03年11月に株式上場した
華潤電力(チャイナリソーシズパワー、0836)
が挙げられます。
4月以降、
香港の相場全体の影響を受けて、
華潤電力の株価は下げ気味ですが、
03年11月に3香港ドルで上場後、
一時低迷する時期もありましたが、
04年4月には5香港ドルをつけることもありました。
華潤電力は、
中国の巨大企業グループである華潤集団の一角です。
最近では河南省洛陽市の発電ユニットが稼動、
河南省は電力不足が深刻な中国においても、
より深刻な問題となっている地域の一つですので、
まさにニーズにあったユニットの稼動に、
業績への貢献が期待されます。
上場後初の決算発表を
04年3月に行いましたが、
最終利益は上場前の前年と比べて
20倍にも膨れ上がりました。
これは、主に上場前は
まだ売り上げが計上されなかったことに起因していますが、
それでも上場時の目論見書の予測を
はるかに上回る利益を上げています。
03年中の買収攻勢が実を結んだこと、
中国の電力ニーズの急成長に
支えられたことなどが大きいようです。
04年も業容は拡大しています。
1−3月での電力販売は
前年同期比41.72%増を記録、
親会社からの発電資産買収も検討中です。
華能国際電力(ファネンパワー、0902)や
大唐国際発電(ダタンパワー、0991)のように、
五大発電グループには属さない
完全な独立系発電会社ですが、
非主流のダークホースとして注目されます。
−中国株電力銘柄主要6社の株価推移(2002年末終値=100、株価調整済み)− |
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