| 第64回4年間で利益3倍の華能国際電力は今後も伸びる
 中国株の代表的な電力銘柄といえば、
 華能国際電力(ファネンパワー、0902)
 大唐国際発電(ダタンパワー、0991)
 華電国際電力(ファディエンパワー、1071)
 深セン南山電力(2000037)
 広東電力(200539)
 浙江東南発電(900949)
 などがあります。
 2002年末終値のそれぞれの株価を100として、
 04年4月末までの推移を表したものが、
 下の表になります。
 (華能国際電力は
 4月に株式分割を行っていますので調整しました)
 3−4月以降、香港の相場全体に活気がありませんので、
 電力銘柄といえども
 その影響は免れえず、
 各銘柄とも最近では株価を下げていますが、
 それでも、2002年末からの株価の動きでは、
 華能国際電力、
 大唐国際発電、
 深セン南山電力あたりが元気でしょうか。
 華能国際電力は、中国株の数多くの電力銘柄の中でも、
 業績だけを純粋に見れば
 最もよい銘柄の一つに数えられるでしょう。
 代表的なH株銘柄でもあります。
 今年3月に発表した
 2003年通年の決算発表では、
 38.5%の増益を達成しております。
 02年通年こそ、増益幅は「わずかに」13.63%でしたが、
 00年と01年にはやはり
 それぞれ30%を超える利益成長を実現しています。
 この4年間で最終利益額は
 3倍にも膨れ上がっています。
 株価は、上場時の98年1月22日の終値が4.1香港ドル、
 株式分割前の04年4月6日では17香港ドル近くに達しました。
 もうこれ以上成長がないかといえば、当然そんなことはありません。
 まず第一に中国の五大発電企業グループの一つである
 「華能集団」傘下であること。
 中国の電力ニーズ成長の恩恵に
 最も与れる位置にいます。
 昨年、上海A株に上場を果たした例の三峡ダムの水力発電事業を担う
 長江電力(600900)にも出資しています。
 今年4月19日には親会社より五つの発電関連資産を
 買収することを発表しました。
 この資産買収によって、
 中国南部の電力市場に進出することになります。
 業容拡大に余念がありません。
 
           
            | −中国株電力銘柄主要6社の株価推移(2002年末終値=100、株価調整済み)− |  
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