第30回
H株の急速な再評価がB株銘柄を刺激している
B株の話が続きました。
ただ、以前にも言った通り、
少なくともここ2−3年は、
私は個人的にはH株を有望視しています。
B株でも有望な企業はたくさんなります。
万科企業(200002)であり、
上海振華港口機械(900947)であり、
重慶長安汽車(200625)であったりします。
しかし、これらのB株有望企業も、
特に万科企業や長安汽車は
香港への再上場を計画しています。
これはどういう意味かといえば、
多くのB株企業にとって、
「H株がうらやましい」
ということではないでしょうか?
ここ数年、基本的には低迷するB株に比べて、
H株銘柄の再評価には目覚しいものがあります。
中国では、株式公開に当たり、
当局による審査が非常に厳しいものがあります。
それが海外での上場となるH株では
なおさら厳しくなります。
つまり、H株に上場できる、
ということだけで、
ある一定の目安となります。
そうした要因もあって、
H株は海外のファンドに買われやすい
という背景があります。
通常の中国企業銘柄よりは安心で、
高成長が期待できるからでしょう。
また一部では、
H株として香港に上場しており、
かつニューヨークに上場している銘柄に
ポイントを絞っている
海外の金融機関も珍しくありません。
H株であることに加えて、
ニューヨークに上場していれば、
企業の体質やディスクローズも安心だろう
という狙いのようです。
このように、
海外のプロの人々から
広範に支持されているというのが、
H株のここ最近の
大きな再評価につながる
重要なファクターとなっているといえます。
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