第30回
罰金の話−3 お役所は縦割り組織
去年の秋、アフリカサミットが開催されるに辺り、
衛生局による一斉検査が実施されました。
サミット期間は汚い小吃の飲食店や、小売店、
はたまた近くのカラオケ店までが一斉に臨時休業という
厳戒態勢です。
これには多くの中国人からも、
政府にそこまでする権利があるのかと愚痴を多く聞ました。
でも、それができるのが
中国の強みでもあることも間違いありません。
そして当社にもやっぱり来ました、出頭命令。
話を聞くと当社が営業許可に記載されてない商品を
販売しているという嫌疑です。
心当たりは全くありませんでした。
出頭先は衛生局A課。
心当たりが無い旨、話をしたこところ、
えらい剣幕で怒鳴られました。
「あたしゃこの目で、
お宅の店が麺を売っているのを見たんだよ!」と。
その場で店舗に確認をとったところ、
どうやら店員が昼ご飯のために買った焼きそばを、
お店の冷蔵庫に入れていたとのことでした。
ひと目見たら、
それが売り物かどうかはわかりそうなものですが、
結果として良くないことは良くないので、
少々の罰金を納めました。
その二日後、何とまた同じ店舗に衛生局が検査に入り、
出頭命令が出たのです。
こんなことは初めてです。
大抵は1回罰金を支払うと、最低半年は持ちこたえるはずです。
理由は出頭してすぐにわかりました。
前回はA課、今回はD課だったのです。
この時はさすがに
「ちょっと勘弁してください!」と泣きついて、
事なきを得ましたが、
話を聞くと管轄の衛生局だけで10以上の課があり、
それぞれ独自のミッションを持っているとのこと。
なかなか、楽ではありません、、、。
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