第41回
まあ休んでお母さんたち−「草籠の猫」
日本はまだ
お正月気分にどっぷりと
つかっている頃だと思いますので
中国のお正月(旧正月)について
前回に引き続いて、
もう少しお話をしたいと思います。
中国では旧正月の1月5日は
福の神のお誕生日と言われています。
その日は酒肴を並べて家に福の神を迎えます。
それと、正月からのお供え物を祭壇から下げ
いつもの生活に戻る日でもあります。
昔の習慣では
旧暦の12月23日から1月15日までを
「大年」と呼び
新年を迎える期間とされていますが、
本当の「新年」は、
大晦日の日から旧暦1月5日までであり、
この5日間は、火を点けず、ハサミに触れず、
包丁も触らないという
主婦にとっては嬉しい生活を送ります。
古い言い伝えによると、
この期間に火を使って料理を作ると「火の災」
ハサミを使うと「口喧嘩の災」
包丁を使うと「出血の災」に遇うというのです。
さらには、ゴミも
この期間だけは宝に例えられ、
捨てなくてもいいそうです。
まあ、本来は一年間苦労してきたお母さんを
休ませてあげましょうという意味があります。
ということで、
今日紹介する農民画は
お母さんが関係する農民画です。
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朱素珍 「草籠の猫」
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この画は金山農民画
朱素珍さんの「草籠の猫」です。
見てのとおり、お母さん猫が
子猫に乳を与えているところです。
お母さん猫は気持ちよさそうに寝ていますが
子育ては本当に大変です。
正月は日本のお母さんたちも
お客が来るから掃除をしたり
料理を作ったりしなければいけなくて
本当に大変だと思います。
日本のお母さん達!!
正月ぐらいはゆっくり農民画でも見て
心から休んで下さいね。
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