第35回
比べて下さい昔の夢と今の夢−「一緒に飛ぼう」

今回も前回に引き続き
金山の子供達が壁に画いた
すばらしい画を紹介していきます。
先ずはこの画を見てください。

「一緒に飛ぼう」

この画は10歳の子が画いた
「一緒に飛ぼう」です。

この画をみると
子供達が乗っているのは魚です。
その魚にはプロペラが付いていて、
その背中に乗って
お友達と一緒に空を飛んでいる所です。

この画に画かれている魚の配色といい形といい
見れば見るほどすばらしく
この画に吸い込まれていきます。

魚に乗って空を飛ぶ・・・。
そんな発想はまさに
無邪気で夢のある子供の時にしか出来ません。

昔は僕も皆さんも
何かに乗って空を飛ぶ夢は
持っていたと思います。
そんな夢はいつの日にかなくなり、
歳を経るにつれて、
現実的な夢ばかりを追うようになってきました。

株で大儲けする夢や、
ビジネスで成功する夢などなど。
もちろんこの夢も大事ですが、
夢の形が今と昔では大きく変わってきています。

この画を眺めていると
自分の夢の形も大きく変わったものだと
改めて気づかされました。
そして若いと思っていた自分も
大人になったのだなと感じてしまいました。

農民画家の画く農民画と
また少し違った感覚で見ることの出来る画です。
皆さんもこの画をゆっくり眺めて、
子供の頃に戻って
一緒に飛んでいる姿を想像して見てください。