医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第680回
親分子分そのまた子分・・

脳を治療していると、
これで大体いいかなと予想をたてて治療をします。
しかし、時にはそうもいかない人がいるのです。
これでもか、これでもかというぐらい
細菌やウイルスなどが反応し、
治療しても治療してもなおまだ出てくるという人もいるのです。

最初にある細菌を治療します。
そうすると一時的に非常に良くなるのです。
しかし、時間が経つとまた脳が曇ってくる、
以前と同じようにどんよりとした、
怒りっぽい、物忘れしたりするという症状がでて、
何も治っていないという自覚症状になるのです。
治っていないという自覚症状はただしいのです。
治療しようと狙った細菌はいなくなっているので、
一時的には天気が晴れるような現象が起こるのです。
しかし、同じ薬を服用していても症状がぶりかえしてくる。
薬が効かないということがあるのです。

親分にあたる細菌がいなくなるのですが、
親分がいなくなると今度は子分が勢力を盛り返してきて
親分の座にすわり、脳を覆うようになってしまい、
またまた脳が曇り出すのです。
そしてその新しく親分になった細菌を治療すると
一時的にはまた脳が晴れたような状態になるのです。
しかし、また子分が勢力を盛り返し、親分の座に座り、
脳が曇るという事を繰り返すので、
この繰り返しが多い人は、
子分を沢山抱えた組織を治療しているようなもので、
なかなか思うようにいかないのです。

最初は簡単に治せそうだと思っていても、
次から次と細菌が現れてくる。
そして結果として一年二年とかかることになるのです。
ですから最初の頃は治療しても、
Oーリングテストでは良くなっているのに、
自覚症状はほとんど変化なしと言うことが起こるのです。
脳が大組織の細菌の集団に占拠されているのですから、
そう簡単にはいかないのです。
自閉症とか統合失調症とか、
その他治りにくいとか治らないとか言われている病気というのは、
このような状態なのです。
そして年数をかけて細菌やウイルスを治療した結果は、
確かに良くなっているのですが、
本人や家族や私が望むような状態になっていないのです。

細菌やウイルス、真菌の反応がほとんどなくなっても、
イマイチ良くないという状態の時には、
今までの細菌、ウイルスで傷つけられた
脳細胞の修復が必要なのです。
それもなんとか治療して、さあ、良くなると思っていても、
そこで良くなる人もいますが、
今度は既存の脳梗塞という壁が
立ちはだかっているのに気付くのです。
これも治療すると初めて、
本人も家族も私も、少しホッとする状態になるのです。
脳に大組織の細菌ウイルスの集団を抱えている人は
かなりの数にのぼるのです。
そう一見、正常に見える人の中にもいるのです。


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2008年6月6日(金)

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