医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第578回
だから疲れてしまうのです

視床枕核の働きが悪い人は、
相手の気持ちや状況をうまく掴めない為に、
それを解ろうとして、神経をすり減らす人もいます。

しかし、いくら神経をすり減らすほど気を使っても
どうしても掴めない状況が続くと、
ノイローゼとか鬱状態に陥ります。
どうあがいてもうまく解決する手段がつかめないため、
仕事を止めたり、酒に溺れたり、
その他の事に逃げ出すことにもなります。

視床枕核の働きが悪い人は、
外面はいい格好をし、ニコニコしている人でも
家に帰ると、ちょっとしたことに腹を立てたり、
苦虫をかみつぶしたような顔を家ではしている人もいます。
家にいる人がいい迷惑です。
自分の脳つまり視床枕核の働きが悪いのを人のせいにして
家族に当たり散らす人を見たら、
それは治療しないとダメですよと言ってあげた方がいいのです。
そう言いたくなる人を家族に抱えている人いませんか。

視床枕核の働きが悪いと、
その他に他人が自分をどう思っているかという状況を
正しく把握できないために
(こういうことも無意識のうちに人とやりとりしているのです)
家から出られないという人もでてくることになります。
皆が自分を注目しているとか、
逆に自分を皆が無視しているとか、
勝手に解釈してしまうのです。

言葉でやりとりする以前に私たちはどうも無意識のうちに、
気のやり取りというか、テレパシーのやり取りというか、
そういうものでやり取りしているわけで、
それが正しくできていない、
つまり視床の働きが正常でないと、
そのやり取りがうまくいかないので、
自分の脳が霧の中に包まれたような状況になり、
誰も私の事を理解してくれないとか言うことになるのです。
極度の不安に陥ることにもなります。
多かれ少なかれ病気を抱えている人は、
この視床の働きが良くない人が多いので、
同じような事をなんども質問したり、
聞いたりするのはやむを得ないことのようです。

この視床枕核を治療すると、
ほっとしたような顔つきになります。
特別なにということはないけれど、
今まで相手の事がよくわからないので、イライラしていたのが
そういうこともなくなるのです。
いつもプリプリイライラしていた人が、
そうでなくなるって本当にいいものです。
妙に悲しくなったり、イライラしたりすることって
自分の本来の姿ではないのですから。
あまりにもこの視床枕核の働きが悪い人が多いので、
前回と同じような内容のことをもう一度書いてみました。


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2007年10月15日(月)

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