第575回
漢方薬は凄い!
鼻の治療で半年前に来院した人が、
ひょっこり半年ぶりで御出でになりました。
その人が言うには、
あの時来院した後一週間して脳出血を起こして大変だったので、
こられなかったといいます。
それで漢方薬は残っているので、それをどうしたらいいか、
鼻もまだ良くなっていないので、
そのまま残っている漢方薬を
服用してもいいか聞きにきました、と。
まさか、あの後脳出血を起こすなんて
思ってもいませんでしたが、
大量の電磁波を浴びていましたので、
何があっても不思議ではない状態があったことは確かです。
それで漢方薬はどうしましたかと聞きましたら、
あの時もらった鼻の治療のための漢方薬は
一週間しか服用していません、と。
その後脳出血の手術をして回復し元気になったので来ました、と。
何はともあれ、元気な姿にはほっと安堵しました。
そして、その方が言うには、
ひょっとして漢方薬を服用していたので
助かったのかもしれませんというお話でした。
そこで、その来院した日に書いてもらった
自筆の名前の文字を調べたのです。
573回のコラムにも書きましたが、
奇跡的に助かった人は脳の視床沈核、外側膝状体、松果体、
不確帯、視覚中枢、後頭葉の免役中枢が抜群に働いているのです。
この方の同じ脳の部位は、
半年前は極端に働きが悪い状態でした。
この状態であれば何かあると
命取りになる可能性があったのです。
この部位の脳の働きに対して、
たまたま処方していた漢方薬が非常に効果的に効いて
この部位の脳の働きを良くしていたのです。
そうは言ってもこの方は適切な脳外科的治療が
効を奏して助かったのだと思います。
それにしてもなんとも不思議なことが起っていたものです。
来院した時の易の卦が山地剥、
漢方薬を服用することで、易の卦が変化していたのです。
その他にも多能性幹細胞をコントロールする大脳の皮質が、
大脳の内側にあるようなのです。
この部位の働きが衰えると寿命が尽きる時のようなのですが、
この部位にも処方しておいた漢方薬が
非常に効果的に効いていました。
死にそうなめにあってもしぶとく生き残るというか、
しぶとく回復して来るという状態を起こす、
それが適切に使われた漢方薬なのです。
漢方薬は簡単な成り立ちのように見える、
薬を考えても、このようなものがと思えるものなのですが、
かえって、簡単そうに見える、
そこに奥深い叡知が隠されていると思うのです。
計り知れない能力の持ち主が考えて編み出したのが
漢方薬だと思います。
ということで、先の方には、
その残っている漢方薬が効きますので、
そのまま服用してくださいと言いました。
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