第500回
身体の免疫システムはここなのかな?
ある乳がんの患者さんが来ました。
この人は以前から時々思い出したように来ていました。
そして今年で六年目です。
腋の下に転移していて、
最初抗がん剤などで治療したようですが、
効果があるようなないような状態でした。
現在は特別治療していないのです。
転移している所はどんどん悪くなるということもなく、
現状維持のようです。
普通であれば、どんどん悪くなるような状況なのですが、
そうならないのは理由があるはずです。
そこで、調べてみると、
大脳の底部、右後頭葉の視床前腹側核に対応する所
(ここは胸腺や骨髄と密接に関係している所で
大脳の免疫システムの中心のようです)は、
転移している右側半身を支配している部分は異常なのですが、
左半身を支配している所は全く正常に働いているのです。
その他の免疫システムの主要な部位は、
左小脳の上面の皮質で小脳の球状核に対応する部位
(ここも胸腺と骨髄に密接に関連しています)、
ここの右半身を支配する部位は異常なのですが、
左半身を支配する部位は全く正常なのです。
その他の免疫システムの主要な部位は脳の橋の部位です。
ここも胸腺や骨髄と密接に関連しているのです。
この部位でも右半身を支配する部位は異常ですが、
左半身を支配する部位は全く正常なのです。
左右の方一方の免疫システムが全く正常に働いているので、
このように頑張っていけるのだと推測しているのです。
ここまで読んでチンプンカンプンだという人が多いと思います。
要するに大脳の右後頭葉底部、小脳左上面、橋に
免疫システムの中枢があるんだと考えればいいのです。
最初は右後頭葉底部だけを治療して正常にすると
かなりの人で、色々な病気が良くなっていきました。
でも、良くならないで残る人もいるので、
更に免疫システムはどこか探しました。
そして橋にもあることがわかりました。
そこも治療してしまうと更に良くなる人がでてきました。
それでも残る人がいましたので、
また免疫システムを探し、小脳にもあることがわかりました。
この三つを完全に治療してしまうと、
ほとんどあらゆる病気が良くなるようになっているようです。
こういうと誤解を生じますので、
今の所はそういう感触だと言った方がいいと思います。
細菌やウィルス、金属を追っかけるよりも、
免疫システムを完全に近く働かせるようにすると
自動的に人の身体は治るようになっているのですから、
その方が手間も時間もかからないようです。
ここまで書いてひょっとして誇大妄想に陥っているのかな?
と思ったりします。
実際治療してみると驚くほど短期間に治る人がいるのです。
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