医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第473回
ギャップがありすぎる

夫婦ともに健康でいられる人もあれば、
お互いに病気がちで人生を送る人もいるし、
あるいは夫婦のうち片方がものすごく健康で
もう1人は病気がちの人もいます。
ある時、車から降りる人を見ていて、
おや!随分動作が遅いし、
顔つきを見ると脳が正常に働いていないなと思われる女性と
それを介助している男性がいました。
それは私の所に来た人達なのですが、
診察してみると、糖尿病が主なのですが、
それ以外も全身の機能が低下しているのです。
ご主人の方は自覚的にも検査でも異常がないのだそうです。

夫婦ふたりとも大量の電磁波をあびているのですが、
奥さんの方はあちこち病気の問屋みたいな状態なのです。
左側に強く電磁波を浴びているので、
身体の左側にあるすい臓の働きが低下していて
糖尿病になっているのです。
糖尿病を治療しても全身状態が良くならず、
むしろ悪化するというので来られたようです。
寝室で電磁波を大量に浴びていると、
治療しているのに
さっぱり良くならないということも起こるのです。
もちろん右半身も内蔵の機能低下を起こしています。
寝室にはパソコンやテレビ、ストーブ、
固定電話、携帯電話、子機、オーディオなど電化製品が
一杯なのですが、ご主人はピンシャンとしていて、
奥さんが青息吐息の状態です。
ご主人にすればなんでこうなるのかな?
というふうに考えているみたいで、
もともと身体が弱かったとか、
歳のせいでこうなったと考えているみたいなのです。

そして電磁波が人によっては
非常に有害で病気を作るという話しをしても、
不審そうな顔をしているのです。
夫婦で電磁波に対する感受性があまりにも違いすぎると、
電磁波に抵抗力のある人は
平気で寝室に電化製品などを持ち込んで来ます。
そのことが相手を病気にしている原因を
自分が作っているとは露知らず、
仲のいい夫婦だと相手のことを思って
更に電動式のベッドを買ってくれたり、
マッサージ器を購入してくれたりする場合もあると思います。
相手をなんとか良くしたい、
楽にしてあげたいとの思い一途でそうすることもあるでしょう。
動く事も不自由になると、
大きなテレビを寝室に持ち込んで、
リモコンを患者の傍らに置いて、
いつでも好きなように見れるのよ!
という具合にしてくれている場合もあるでしょう。
そうすることが相手をどんどん悪くさせて
病気を作っていることなんて全く考えもしないのです。

それに2階にあがるのに不自由だろうと
エレベーターをつけたりしている人もいると思います。
やることなすこと全部相手を思っているのですが、
それが全部裏目にでるような事をしているのに
気付かないのです。
夫婦で同じような感受性や同じような能力、
様々なことがだいたい同程度の時がいい場合もあるのです。
あまりにも違いすぎると、
相手のことがちっとも分からないでいることもあるのです。
相手のことをとてもよく理解しているという誤解を生み、
小説の題材にもなったりするのです。


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2007年2月12日(月)

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