医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第429回
修業するにしても、先ず脳を治療してから・・

習い事をしたり、学問をしたり、
様々な事をして修業する人がいました。
自分で気付いたのです。
どうも脳の働きが充分でないと
同じ修業するにしても効果が違うのでないか、と。
そこで、私の所にきました。
どういうことをするのか、
本当に脳の働きは良くなるのかなど半信半疑です。
脳の働きなんてそう簡単に良くなるものじゃない、
世情言われているようなことは皆そうです。
そしてそのような事を歌っているものには、
怪しげなことが一杯のことの方がむしろ多いと思います。

手取り足取りして教えてくれるような修業でないので、
師匠の言動や動作、過去の本などを読み、
毎日毎日繰り返して行うことで
次第に気付いていくことばかりです。
自分なりにその意味を解釈し、
それが実際の事と合っているかどうか、
古人はどのように考え修業したのか、
時はめぐり時代が変っても違わないものは何か、
周りが変化していくと変っていくものは何か、
そのような事を毎日繰り返して考え、
日常の事をこなしながら生活し、習得していく。
体力勝負と言えば言えます。
体力の中には脳の働きも入るのです。
首から下を動かしているのは脳なのですから、
その脳の働きが充分でないと様々なヒラメキが生まれず、
縦横無尽、融通無碍な考えが生まれないのです。

例えば脳の中心部にある帯状回の働きが悪いと、
ある考えに囚われたり、自分の考えに固執したりします。
それが正しいものであればいいのですが、
脳の働きが悪いとそれが正しいものでないことが多いのです。
自分の考えにとらわれて、それで一杯になっている時、
他のことが脳に入る余地はないのですが、
それに気付かないで修業している人達もいるのです。

最初の時は自分で気付いたように
脳の働きは悪くなっていたのです。
脳には銅や鉄が蓄積し、
細菌やウイルスの反応もありました。
そこで、銅などの金属を排泄し、正常化し、
それと細菌やウイルスを治療する漢方薬をアドバイスしました。
脳って臓器だと思えば意外と治療は簡単なのですよ、と。
その時、この人の易の卦は雷水解でした。
難しい問題も解決する時がきたのです。
本人がどこに行くか、それで決まるのです。
その人が意を決して向かう先で、
問題の大半は解決しているのです。
逆に問題がちっとも解決しない方向もあります。

一ヶ月後に来て、顔を見た途端、
全く違う人がそこにいたのです。
外から見ると、同じ人なのですが、
目の輝きが違い、脳の光具合が違うのです。
たった一ヶ月でこうも違ってしまうのか。
本人も今までとは違う、
ひらめきや脳に入ってくる状態が全然違うというのです。
易の卦は風雷益です。
この人は良い師匠についているようでしたが、
修業する時、脳が働いていない師匠に師事すると、どうなるか。
ほとんどの人で答えは決まっているようです。
良さそうに見える偽物、偉そうに見える偽物、
偽物のように見える本物、様々あります。
そう決めるのも脳のようです。


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2006年10月27日(金)

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