第343回
病気は複合感染が多いのです
膝に水が溜まるのを調べみると、大概は複合感染です。
オーリングテストして調べると、様々な細菌が反応します。
そして、それぞれの細菌はきちんと垣根をもうけて
なかよく生活しているのです。
その垣根に相当するものが緑膿菌などです。
ですから、複合感染している細菌を
一挙に治療する薬がない時は、
主役の細菌を治療して、それがなくなると、
今度は縮こまっていた細菌がのし上がってくるのです。
その繰り返しになるので、ちょっと時間がかかるのです。
一時はいいかなと思ったのが、
またぶり返して関節が痛くなったりするのは、このためです。
最初の細菌ではなく主役交代していたのです。
で、それだと時間がかかりすぎるので、
その垣根の役目をしている緑膿菌を
最初に治療するとどうなるかというので、治療してみると、
垣根をとっぱらってしまったのですから、
今度は細菌同士で争うのです。
ヤクザの縄張りあらそいのようなことが起こるのです。
そして一番強い細菌が一つだけ残るのです。
それがどれかはその場所がどの細菌に合っているかで
決まるようです。
適地適作みたいなことが
細菌の住む場所でも起こっているのです。
最後に残った細菌に対して
効果のある漢方薬を投与すればいいわけです。
そうすると2回処方変えるだけで
うまくいくことになりますが、
そういう場合もあります。そういかない時もあります。
なぜか?というとその垣根グループの細菌にも色々あるのです。
緑膿菌がいなくなると
別の垣根ブループの細菌が跋扈してくることもあるのです。
その他にもその人の免疫システム状態によっても違います。
筋書き通りにいくことが多いのですが、
そういかない時もあります。
敵もさるもの、色々形を変化させてきたりするのです。
ですから、同じ細菌であっても
治療中に漢方薬を変えないといけない時もあるのです。
例えを膝にしましたが、脳でもいいのです。
その他の臓器でもいいのです。
同じようなことが起こっていると思えばいいのです。
脳の場合も入りやすい細菌やウイルスがいます。
インフルエンザウイルスは人により、
風邪の症状がほとんどないのに、脳に入り込む人がいるのです。
とくに統合失調症やうつ病の人は脳に行きやすいのです。
で、今まで症状が安定していて、いいな!と思っていると、
突然幻覚幻聴や錯乱状態やひどいうつ状態になったりするのです。
今までなんともなかったのが、
突然ブルブルと寒気をして熱が出だす
ということが起こるのと同じだと思えばいいのです。
で、治療はインフルエンザウイルスに効く漢方薬を
投与すればいいわけです。
その他の細菌でもす〜っと脳に入り込むものもあるので、
それを治療すればいいわけです。
注意していれば防げるというものでもない場合があるのです。
で、そういう細菌やウイルスに負けないような
体質改善をする漢方薬を投与すると
少しずつ負けないようになっていきます。 |