第322回
ミトコンドリアの働きが低下している
疲れやすいと訴える人、
何もする気が起きないという人、
学校に行けないという人、
勉強を張りきってしようとしてとっかかると
すぐ疲れて眠りたくなる人、
考え事をしたり、勉強したりすると最初はいいのですが、
次第に脳が疲れてぼおーっとしてくる人、
学校から帰ると疲れて一眠りしてから勉強したり、
食事したりする人、
それで検査してみても特別異常ではないという人のなかには、
細胞のエネルギーを作り出す
ミトコンドリアの働きが低下している人がいます。
周りで見ている人はただ怠けているとしか見ていないようです。
なんで普通にできないのと怒られたり、
いろいろひどいことを言われたり、
精神的におかしいと思われたりしている人もいます。
でも、本当は本人も困っているのです。
どうして、こうなんだろう、疲れやすいんだろう、
身体が思うように動かないんだろうと。
これがミトコンドリアの機能が低下しているためだと
誰も考えないでしょう。
脳のミトコンドリアの機能低下のある人は、
考え事をすると最初はいいのですが、
次第に能率が低下してきて、
最後は何をやっているかわからない
というぐらいひどい人もいます。
それほどひどい人でなくても
鬱病と間違われるような状態になっている人もいます。
目の場合がわかりやすいのですが、
目を使う仕事をしていると
短期間に視力が低下してきて、
ぼやけてしまうという人がいます。
それも目のミトコンドリアの機能低下があるからです。
もともとミトコンドリアの働きが良くないのに加えて
年齢を重ねる事で、その機能低下に拍車がかかったのです。
胃のミトコンドリアの機能低下のある人は
しょっちゅう胃の不具合を訴えます。
特に食べ過ぎた時はてきめんです。
その他に小腸のミトコンドリアの機能低下のある子供さんは、
なにかあるとお腹が痛いと訴えます。
心臓のミトコンドリアの機能低下のある人は、
ちょっとハードなことをすると動悸がすると訴える人もいます。
もちろん心臓の検査で特別問題がなくて動悸がある人なども
ミトコンドリアの機能異常がある可能性があるのです。
これらの症状のある人を調べて、
もしミトコンドリアに異常があれば、
それに対して効果的な漢方薬があるのです。
ミトコンドリアの異常は
おもちゃの電池が切れかかった状態のような症状
と思えばいいようです。
今まで俊敏に動いていたおもちゃが
電池が切れかかってくるとスローモーになり、
やがて停止してしまいます。
電池を入れ替えるとまた活発に動き回る、働きだす。
きちんと効果的な漢方薬を投与すると、
見違えるように元気になるのです。
かなりの数の人がこれで苦しんでいると思われます。
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