医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第278回
口の中の細菌は脳梗塞の原因になる?

新潮45には面白い記事がたくさんあり、
読んでいると、かめとかうらしまとかに
まぎらわしい人がでてきますが、
無差別のセックスは感染する機会が多く、
必ずといっていいほど感染します。
それがケンサで出ようと出まいと、感染しているのです。

オーラルセックスは口の中に細菌をはびこらせ、
これが時間とともに、口臭の原因にもなり、
血流に乗って、あるいはリンパを介して心臓にも感染がひろがり、
動悸がしたり、なんとなく心臓の部位の不快感になったりします。
不整脈や動悸がするのは、
心臓の刺激伝導系に感染が拡がった証拠です。
あるいは、心臓の栄養動脈である冠動脈にも感染が拡がり、
動脈硬化の原因を作り、
十年あるいは数拾年単位で狭心症や心筋梗塞になっていくのです。
また心臓の弁膜にも感染が拡がり、そこに感染巣を作り、
血栓ができて、それがあるきっかけで、血流にのって脳に行くと、
脳梗塞になるのです。
また、血管にも感染が拡がり、
脳血管にもその他の所にも感染が拡大し、
感染のネットワークができあがると
全身の動脈硬化になっていくのです。
そこまで行くには大分時間がかかります。

オーラルセックスをしない人でも、
口臭がある人は当然細菌の繁殖が多いわけですから、
虫歯の細菌やその他ブドウ球菌や化膿連鎖球菌や
クラミジア、カンジダなども繁殖しています。
歯槽膿漏のある人はもちろん、それを治療しないといけませんが、
そうでない人も口臭が強い人は要注意です。
これはIgAやIgM,IgGなどに欠陥がある人も
どうしても口臭が強くなります。
そういう人が息クサを一時的に解消する方法をとっても、
こそく的なものですから、潜在的に感染があります。
それはリンパや血流を介して、心臓に感染が拡大していきます。
もちろん数拾年と時間もかかります。
そして知らない間に心臓に血栓ができていて、
ある日突然、脳梗塞ということが起ったりするのです。
あんなに元気だった人がどうして?
ということになるのです。

細菌感染ですから、抗生物質が効きますが、
それだけに頼っていると、副作用がでてきます。
食事の後は歯磨きをするとか、口をゆすぐとか、
こまめにすることが大切です。
口をゆすぐ時は、水でする方がいいのです。
うがいすると効果があるとかいう代物は
とんでもないものが含まれていることがあります。

後は、漢方薬を時々服用して、
心臓の細菌感染を掃除しておくことが大切です。
それと同時に、口の中の細菌も
漢方薬で治療しておくことが大事です。
こういうちょっとしたことが脳梗塞の予防に大事なんですよ。


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