第203回
リウマチはここから治そう
リウマチが漢方薬だけで
非常によくなった人たちを見ていると、
どこが良くなると、
関節の痛みや変形がよくなるかということが見えてきます。
最初の頃はやみくもに治療していて、
良くなる人とならない人がいました。
関節に細菌やウイルスの感染があるので、
それを治療すると良くなっていくのですが、
最期は細菌やウイルスとのいたちごっこになるのです。
そしてそこで足踏みする状態になります。
そこで、良くなった人たちのことを再検討してみると、
1,うつ状態を治療していた。
2,視床下部の異常と脳下垂体の
性腺刺戟ホルモン産生細胞の前癌状態の治療をしていた。
3,ナス科の食物に対して
抵抗力を持つような漢方薬を投与していた。
この3つが主たる治療法なのです。
痛みがあるから、うつになるというよりも、
潜在的にうつの傾向になりやすい人が
この病気にかかりやすいようです。
うつは、前にも書きましたが、
扁桃体の下3分の1の異常を治療すること、
帯状回の異常を治療すること、
島の異常を治療すること。
後頭葉下面の皮質(視床の前腹側核の支配する部位)の異常を
治療すること。
視床の下部にある不確帯の異常を治療することで、
ほとんど良くなるのです。
2の脳下垂体の異常は
ちょうど女性の生理が終る頃と一致して
発症したり悪化したりすることがあるので、
ここを正常にすることが大事なようです。
3のナス科の食物は痛み全体に対して悪影響を与えますので、
リウマチでなくても、
腰痛でも肩の痛みでも膝の痛みでも痛みがある人は
控えめにすることが必要です。
ナス科はナス、トマト、じゃがいも、
ピーマン、唐辛子などですから、
よく食卓にあがるものが多いのです。
それを食べても悪影響が及ばないような体質にする
漢方薬を投与することです。
この3つを治療していると、
結果として副腎も治療していることになり、
身体に金属も溜まらなくなります。
例えば、柴胡桂枝湯でうつを治療し、
桂枝茯苓丸で視床下部、脳下垂体を治療し、
桂枝芍薬知母湯でナス科に強くなる体質にすることで、
リウマチがよくなっている人もいるのです。
柴胡桂枝湯の変わりに小柴胡湯の人もいます。
要はOリングテストをして、
上記の3つの目標を治療することなのです。
たった一つの漢方薬で
3つ全てに効いて、よくなる人もいるでしょう。
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