第79回
足が思うように上がらず、歩くのに不自由です
75歳の人ですが、
しばらくぶりで来院し、足が思うように上げられず、
しかも両膝も痛く、なんとかなりませんか、ということです。
この症状は2年前から始まったということです。
治療したけど、さっぱり効果がないというのです。
顔も少しボケているような表情で、目にも力がありません。
以前に来院した時とは別人のようでした。
こういう時一番考えられるのは、
夜電磁波を大量に浴びていることです。
この人も来院しなくなってから、電気毛布を冬使用していました。
それと寝室にはこまごましたアンテナになるものがあったのです。
オーリングテストして調べると
小脳から中脳にかけてダメージが特に強くありました。
また、全身に強く電磁波を浴びていました。
来院したのは、4月の中ごろで
これからりんごの花や葉とりをしないと駄目なのだが、
はしごにも登れないし、
そういう作業はできないようだと話しました。
米や小麦、大根、ナス科、大豆製品、バナナ、パイン、
コーヒー、とうもろこしなどが、この人の合わない食品です。
こういう食品が食べても害にならないような
体質を変える漢方薬で、
しかも中脳や小脳で極端に反応の少なくなった脳の幹細胞を
増加させる漢方薬を探しました。
そして、ついでに両膝の痛みもよくなる漢方薬です。
それは、黄今湯、茵陳五苓散、当帰芍薬散の3つでした。
これらを三日分投与し、寝室を片付けること。
電気毛布は捨てるように話しました。
三日後、少し表情がよくなってきました。
そして、膝の痛みも軽快し、足もあがるようになってきたのです。
勿論電磁波は浴びていません。すっかり片付けたということです。
同じ処方を4日間投与しました。
歩くのも益々よくなり、膝も痛くなくなりました。
小脳や中脳を調べるとまだ少し働きが悪いので、
今度は黄今湯と桂枝茯苓丸、炙甘草湯を2週間投与しました。
2週間後にきて、ほとんど普通に歩けるようになり、
しかもリンゴの作業をするために
梯子にも登っているということでした。
調べてみると、小脳も中脳の働きもよくなり、
幹細胞も普通に反応するようになっていました。
これで今年はりんごの作業ができると喜んでいました。
これからイソガシクなるというので、
4週間分処方しておきました。
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