第62回
胃ガン、胃潰瘍、胃炎の人は大根役者になれない
大根は昔から食あたりをする人がほとんどいないので、
当たらない、つまり流行らない役者のことを大根役者というとか。
68歳の人ですが、
胃腸の調子がよくないと来院しました。
何かあるとすぐ胃に来る。
精神的なことでも胃腸の調子が真っ先に悪くなるというのです。
オーリングテストをして調べてみると、
胃に前癌状態の反応とかヘリコバクターピロリ菌が反応します。
前癌状態は大建中湯で効果があり、
ピロリ菌は人参湯で効果があり、
鉄が大量に蓄積しているので、
それを排泄するには桂枝茯苓丸が効きます。
薬がなくなるとまた胃の不調が起きてきます。
調べてみると、この人はご飯と大根が胃に合わないのです。
それで、ずうっと何十年も
胃腸薬のご厄介になって過ごして来たというのです。
それで、ご飯と一緒に食べると
ご飯や大根の合わない状態を解消できるかも調べました。
それは大豆製品なのです。
ご飯に納豆、みそ汁、油揚げ、豆腐などを食べるといいのです。
大根と油揚げの煮付けとか。
本人に聞いてみると、漫然と食べているので、
何が体調を良くし、何が悪くするか判然としないというのです。
今度から、ご飯と大豆製品を食べた時と
大豆製品以外を食べた時の体調を比べてみてごらんと話しました。
調べてみると、かなりの人で、
ご飯と大根が合わない人が多いのです。
ある人は朝必ず納豆とご飯を食べ、
夜は大豆製品を食べないというのです。
それで、朝は元気に会社に行くけど、
夜はご飯を食べるとすぐ寝てしまうというのです。
胃ガンや胃炎、胃潰瘍の人達を調べると、
ほとんど全員と言ってもいいぐらい、ご飯と大根が駄目なのです。
免疫を低下させるのです。
胃に問題が発生する前から、
そういう人達はご飯と大根が胃に駄目なのです。
これから考えると、前もってオーリングテストして
ご飯と大根が合わない人は
胃ガンに注意した方がいいということになります。
大豆製品をよく食べるようにすると免疫は低下しないので、
ご飯と大根が合わなくても、食べていいのです。
ただし、胃ガンを手術した人とか今胃に癌がある人は、
ご飯と大根を食べないようにした方がいいと思います。
大根も当たる人がいるのです。
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