医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第56回
急に息苦しく心臓が変になったのですが・・

86歳の人ですが、電話でこのように訴えていました。
今まで3回心筋梗塞の発作を起こしています。
3回目は口から泡を噴き、ゼイゼイして、救急車で運ばれました。
2回目の発作の時は3回目を起こすともう終わりと
主治医から言われていました。
でも幸運にもこの時もなんとか無事に退院しました。
いつも診察しているのに、こんなに急変するとは、
どうしてだろうと思いました。

最近、患者さん達を診察していると、
病気の部分にかなりアレルギー反応があるのに気づいていました。
花粉症だと鼻、咽、眼などにアレルギーの反応があるのですが、
肝臓が悪い人に肝臓にアレルギーの反応があり、
心臓にもアレルギーの反応する人がいるのです。
この時も急変のし具合から見て、
ひょっとして心臓に対する
アレルギーの反応があるかもしれないと思い、
オーリングテストするとあるのです。
それに対しては炙甘草湯が効果あるようなので、
それを飲んで貰いました。

後で聞くと症状は取れてよくなっていました。
その前に何か飲んだり食べたりしなかったか聞きました。
缶コーヒーを飲んだと言います。
オーリングテストして、この人を調べると、
この人にとっては、コーヒーが心臓に対して
アレルギー現象を起こすことがわかりました。
それで二度と飲まないようにと言いました。

その他にこの人の心臓に対して
アレルギーを起こすものを探してみると、
バナナ、いちご、ごま、などでした。
コーヒーは別としても、バナナ、いちご、ごまなどは
普通に考えると、皆身体に良いものばかりでない? 
と思うでしょう。
人によりみな違うのです。
だから、調子のいい時は、何を食べたかな?とか、
調子の悪い時も何を食べたっけ? と思い出してみることです。
それを10年日記に書いておくのです。


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