医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第9回
縁日の金魚の病気を治す。

今から六〜七年前の話しですが。
縁日で買った金魚は数日すると
管理が悪いのかよく死んでしまいます。
物を言わない金魚、病気で死んでしまう。
ここが痛いとか、下痢気味だとかなんとか言ってくれると
助かるのにと思ったものでした。

当時も今と同じように
オーリングテストを診察の補助手段として使っていましたので、
金魚がどういう細菌・ウイルスに感染しているかを先ず決めて、
それからその細菌・ウイルスに効果のある漢方薬を見つけ、
それを水槽に溶かし込むのです。
すると横になっていた金魚が
次第に元通りの姿勢になって泳ぎ始めるのです。
その頃には金魚の身体の異常はかなりよくなっているのです。

診察してびっくりしたのは、
人間のHIVウイルスが金魚に反応したのです。
ええっ、こんなことありか?
HIVウイルスが金魚にも感染するのかと思いました。
効果のある漢方薬は何、なんだろうと探し求めました。
そうすると苓甘姜味辛夏仁湯という薬でした。
これを水槽にぱらぱらとまきました。
ものの数分後にHIVウイルスの反応がなくなり、
金魚が元気になっていました。
カビの場合にも効果的な漢方薬があります。

縁日の金魚は成長して卵を生みました。
でも、やはり決め手は餌です。
餌をオーリングテストして良い餌を与えているうちは
殆ど病気をしませんでした。
良い餌を探すのが難しくなり、
飼うことを諦め川に放してやりました。

最近よく頼まれるのは、犬の病気の相談です。
犬を可愛がり家の中で飼っている。
津軽は寒いので、電気カーペットを犬に使う人がいる。
犬は体調が悪くなるし、その隣に寝ている飼い主も
電気カーペットの電磁波の影響で体調を崩している。
こういう人や犬は多いと思う。
まさか暖かくして可愛がっているのに
それが徒になっているとは、思いもしないでしょう。


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