医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第4回
私の風邪の漢方薬の選び方

風邪の時、漢方薬はどう使うか。
ある子どもが風邪を引いて来院。
私のやり方は、オーリングテストを使い先ず、
どういう種類の細菌、ウイルスに感染しているかを見つけます。
インフルエンザAとかBとかの反応と
肺炎球菌やぶどう球菌、化膿連鎖球菌などなどが反応します。
ほとんどの風邪は複合感染です。
それに効果のある漢方薬の中から
オーリングテストを使い探します。

この子どもの場合は、肺炎球菌その他の細菌とウイルスには
桂枝人参湯で効果があることがオーリングテストで解ります。
ぶどう球菌や化膿連鎖球菌には桔梗湯で効果があることが分かり、
それと咳の細菌にも桔梗湯で効果があることが解ります。
それに風邪の場合にはほとんど腸管にも感染が起きているので、
下痢などをともなう場合は下痢を起こす細菌の反応があります。
下痢を伴わなくても、
先ずは100%に近いぐらい感染しているのです。

この子の場合は、その腸管の細菌にも
桂枝人参湯で効果があることわかりました。
それで、桂枝人参湯と桔梗湯、
それに身体に鉄が溜まりすぎていると
薬が思うように効果が上がらないことがあり、
その為に桂枝茯苓丸も併用しました。
翌日来院し、熱はまだ下がらないのです。

どの細菌、ウイルスが残っているかを、
またオーリングテストを使い調べました。
化膿連鎖球菌とマイコプラズマの反応があり、
その他の細菌やウイルスはほとんど反応がなくなっていました。
これには今度は柴陥湯という漢方薬で
効果があることがわかりました。
それで一服その場で服用してもらい、
確かに効果があることが即座にわかりました。
あとは、外食をしないことと、暖かくしていることです。
翌日電話があり、元気に学校へ行きました。

※オーリングについての説明はこちらで
日本バイ・ディジタルO-リングテスト医学会


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