第926回
ワインの諸々 95
自分の言葉で語るべし
友里は「思い込みが強い」と言われているそうです。
誤字脱字、変換ミスだけでなく、
時には暴走としか思えない「思い込み」が目に付くと
批判を受ける事もあります。
自分の主義なのですが、コラムに書く事は、
自分の頭で消化して
自分の考えに基づいた自分の言葉で書こうと決めています。
知識や薀蓄の受け売り、近くの専門家からの聞きかじりの内容を、
そのままコラムに書いて自慢しても意味がない。
友里の存在価値も示すことは出来ません。
テキストなどをちょっと調べればわかる専門知識を書いても、
コラムの読者の方には面白くはないでしょう。
自分で調べられるし、読者の方が詳しいことがよくあります。
なまじ、聞きかじったことをオウム返しに書くと、
根本的なところを間違え、
肝心なところが抜け落ちる場合もあります。
入手した情報や知識をそのまま書くときは、
個人名を挙げることはしませんが、
入手先があることを併記するように気をつけているのも、
そんな考えからであります。
教科書的な薀蓄を言わず、
どちらかというと暴露的、懐疑的なスタンスで発言しますから、
性に合わない方も多く反発もでるのでしょう。
しかし、聞きかじりだけの上辺の知識の押し売りは、
危なっかしくて見ていられません。
ネットなどでよく見られる「ワイン話」。
品種がどうだ、香りがなんだ、味がこうだ、と教科書どおり、
もしくはニュースソースの記憶違いなどで
間違ったコメントをしている場面をよく見ます。
おいおい、この人はワインに詳しい、ワインを飲める人だったか、
と疑問の人が、
大上段に構えてワインを語っているところを見るには忍びない。
ちょっと詳しい方が読めば、その知識や薀蓄は、
自分で詳しく勉強した結果からの考えか、
人からの受け売りなのかすぐわかるのですが、
その滑稽さに気がついていない方も多いというわけです。
ネットのコラムは特に「言いっぱなし」で終わることが多い。
間違ったまま放置されることも多いでしょう。
誰かがそれを指摘していかなければならないものと考えます。
私の発言でも、間違いがあるわけでして、
アングラ掲示板ではなく、
ちゃんとしたご指摘(勿論ペンネームで結構です)には、
今後もきっちり対応していきたいと思っております。
そのご指摘をコラムに開陳して反省なり反論、
時には言い訳を書くことにより、
コラムネタ不足を解消できるメリットもあります。
よく友里が使う自虐ネタの「ネタ不足」。
ネットでは本気にされて槍玉に挙げて突っ込む人もいるようですが、
ヨイショする自称料理評論家、フード・レストランジャーナリスト、
そしてヨイショ専門の飲食店紹介雑誌が存在する限り、
加えてアンチ友里の料理人や読者の方がいらっしゃる限り、
そうそうネタ不足には陥りません。
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