| 第896回二郎とイチローが日本で最高の職人なのか
 しかしこの人の処世術には感心してしまいます、山本益博氏。「大人の週末 2月号」の食べ歩き手帳では、
 「次郎」でイチローと会食したことを自慢した上、
 「現在、日本人で最高の職人仕事を披露しているのは、
 マリナーズのイチローと『すきやばし次郎』の「次郎」の二人」
 と歯の浮くようなヨイショをしていました。
 正確には「すきやばし次郎」の「二郎」だと思うんですけどね。
 メジャーでのアスリートを職人のカテゴリーに入れてしまっていいのものか。
 確かにスシ業界での二郎さんの貢献は認めますが、
 数多く居る他のジャンルの職人さんたちを差し置いて、
 日本一と称するのはいかがなものか。
 第一人者を最大限持ち上げて、
 そしてその持ち上げた人との親しさをアピールして、
 結果、自分の存在感を高めるのがねらいであるマスヒロさん。
 二郎さんやロブションと、お互い褒めあっている「じゃれ合い」は、
 見苦しいものがありますが、
 その見苦しい土俵にこんどはイチローを引っ張り込みたいようです。
 しかし、美味しい、不味いといった曖昧な基準と嗜好の世界であるスシの一職人と、
 打率など具体的な数字で評価、認められているイチローを
 同列に並べるのは失礼というものではないでしょうか。
 それにしても最近のこの手帳、うどん、喫茶、焼鳥、スウィーツなど
 私があまり興味を示さない店への訪問が目立ちます。
 経費扱いだと思うのですが、マスヒロさんの予算が苦しいのか、
 それとも友里からの攻撃回避を狙っていると思うのは、
 私の思い上がりでしょうか。
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