| 第878回ようこそ J.C.オカザワさん 2
 パクッてなんかいないぞ!
 律儀な方なんでしょう。私が取り上げたコラム毎に各々回答していただいたオカザワさん。
 今日はシリーズ化した際最初に取り上げた、
 拙著の「パクリ疑問」に対するお返事です。
 私自身、パクられて悔しいというより、
 パクッてもらえるほどの企画だったのかと
 嬉しい気持ちがほとんどだったのですが、
 実際はパクッてはおらず、
 何年もまえから温めていた企画だそうです。
 友里の方が後出しなのかもしれません。
 では、いつものようにオカザワさんのメールと、
 それに対する私のコメントを載せていただきます。
 (このシリーズは友里にとってホントにあり難い。
 コラムの大半は、頂いたメールの転載ですむのですから)
 第799回・・その1「あっ、うまくパクられたなー」――お気持ちは察しますが、
 このタイトルは数年前から温めていたものなのです。
 あまりに過激で出版社が引いてしまい、
 そこの社長からタイトルのマイルド化を要請されましたが、
 それではピントが甘くなるので交渉決裂、
 オクラ入りになっていたのを、
 今回やっと虎の尾を踏むIBCパブリッシングが現れた
 というのが真相です。
 表紙のデザインもワタシの要望は
 「恐い悪魔が可愛い天使に襲いかかろうとしている姿」
 だったのですが、出版社がデザイナーのブッダ斉藤氏に委託して、
 かくの如くと相成りました。
 もっともワタシ自身、この表紙は気に入っていますけれど。
 掲載店のカテゴライズも、
 友里さんが有名店・話題店にスポットを当てられているのに対し、
 ワタシは優良なる無名店の発掘と
 悪質な有名店の糾弾だけが主義主張でして、
 有名店のコラムではカブることがあっても、
 無名店で重なることは皆無でしょう。まずい無名店は当然ながら、
 旨い有名店を取り上げることもありません。
 私もこの本の表紙は面白いと思います。装丁もまずまず。巷では、「友里は飲食店のCPを偉そうに言っているが、
 肝心の自分の本の装丁はプアでCP悪いじゃないか」
 と言われているそうです。
 確かに反論の余地はありませんが、あれは私のセンスではなく、
 出版されるまでノータッチだったとここに弁解させていただきます。
 オカザワ氏の場合は、
 過激なタイトルに出版社がひいてしまったそうですが、
 私の場合は、出版社の故中尾社長のつけた過激なタイトルに、
 友里本人が固まってしまいました。
 確かにオカザワ氏とは似ているようで異なるスタンス。
 私が有名店だけを取り上げるのは、
 自己顕示欲と似非ヒーロー意識があるからかもしれません。
 反権力というか、そういうスタンスの方がウケるとの判断が
 奥底にあるのでしょう。
 ミーハーで若い頃から紹介雑誌ばかり見てきた私は、
 時間的、資金的余裕がなくて
 無名店の発掘ができないのも事実であります。
 ただ、無名店を本で取り上げて
 紹介してしまっていいのだろうかとの疑問も若干あります。
 紹介することにより、
 一見が増えて店の雰囲気が一変してしまう危険があるからです。
 よく言われることですが、常連が一見に追い出される形となり、
 肝心の押し寄せた一見はリピート率が低く、
 結果嵐が過ぎ去ると店が被害をうける可能性があるのです。
 一度一見で荒らされた店は、その後もマスコミに出まくって、
 新たな一見客を招き入れ続けなければならないスパイラルに陥る
 可能性があると思います。
 オカザワさん、くれぐれも「無名店」の発掘は慎重にお願いします。
 「悪質な有名店」の糾弾は、大賛成でありますよ。
 おまけでもう一つ
 第805回・・その2「巨牛荘本店」に関しては、
 旨いまずい、ヒドいすばらしいはベツとして、
 じゅうぶんに有名店ではないでしょうか?
 あれだけ有名人が煽っているんですから。
 すみません。勉強不足でした。
 廉価イタリアン「カプリチョーザ」などを展開する
 「WDI」の経営する焼肉屋でしたので、ノーマークでした。
 ファミレス風焼肉屋だと思い込んでいました。
 こう書くとまた「蔑んでいる」と言われそうですけど。
 有名人が通っているとも知りませんでした。
 でもこの店、糾弾するほどの価値があるんでしょうか。
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