| 第874回本気でヘルシー料理を出す気があるのか、
 正(GOKAKU) 2
 料理は5500円の野菜を中心にしたプリフィクスコース1本です。食材は産地や生産者まで表記していて、拘り感を与えてくれます。
 お浸し、和え物などが用意されている野菜小鉢は
 5種から3品のチョイス、
 一ノ皿は前菜的なもので4種の中から2品のチョイス、
 二ノ皿は焼物や煮物など3種から1品をチョイスできます。
 いずれも野菜を主体にした料理で、
 最後に豆殻ご飯か鯛おじやで〆る構成ですが、
 総量はテキパキと料理が運ばれてきたら物足りなさを感じるほど
 一つの皿のポーションは小さい。
 そしてそこを巧みについた仕掛けが設定されています。メニューには追加料理として刺身小鉢(600円)のほか、
 箸休めと称して軍鶏料理
 (手羽、モモ、などの焼物や刺身が1200円から1500円まで)
 が用意されています。
 刺身に軍鶏と全部オーダーしたら、
 サービス料(10%)も入れて一人8千円前後になってしまいます。
 表向き5500円(サービス料不含)をうたい文句にしていますが、
 ポーション小さく皿出しが遅い為、
 客を追加料理に誘い込む戦略といったら言いすぎでしょうか。
 客単価増大にもつながります。
 甘味も600円の追加で用意されていて、
 フルコースならかなりの金額になりました。
 当時の刺身は鯛が3切れ。変に脂っぽくて美味しくないのは
 このレベルの店ではしょうがないか。
 軍鶏料理も普通で、週刊ポストに載っていた
 ポトフのような地鶏スープ煮も、野菜に味がしみ込んでおらず、
 食感だけのものでした。
 ワインは5千円前後のものが用意されていて、ビールにワインを飲んで二人で2万5千円前後。
 紫煙でヘルシーさを感じない、高〜い野菜料理屋でした。
 <結論>喫煙客比率の高い店。
 居酒屋のような喧騒と紫煙の環境で、
 しかも野菜主体で一人1万円超。あまりにCP悪すぎです。
 料理のレベルも価格帯それなりのもので、
 それ以上でも以下でもありません。
 食後感を考えると、野菜だけのためにわざわざ行く店なのかどうか。
 禁煙のイタリアンなどで、
 サラダを追加で食べていた方がヘルシーかもしれません。
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